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Cyberさんの本棚 > ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 上下巻set


レビュー by Cyberさん

book   4

世界中で人気を博している、ハリー・ポッターを中心とした魔法使いの少年少女の冒険活劇 第5巻。


全7巻を起承転結で表すと、丁度『転』の部分に相当するのが第5巻です。確実に大人への階段を上り始めている少年少女たち。身体の成長だけでなく、心の成長も顕著に見られます。今まではひ弱で縮こまっているしかなかったキャラクターも、メキメキとその頭角を現したり。
しかしそれが、自分達の進むべき道をそれぞれ見つけ出すきっかけにもなります。本当の意味での自我の目覚めでしょうか。これまで一緒に過ごしてきた仲間も、少しずつバラバラに行動している様子が垣間見えます。

この第5回は、これまでに比べ非常に攻撃的な魔法が頻発するのが特徴。ですので、全編に渡ってキャラクターが神経を尖らせる感情がひしひしと伝わります。とは言うものの、ハリー・ポッターを始めとする少年少女たちは、来る脅威に対する緊張というより、思春期特有の他者に対する意識のヤキモキ感の方が強いですが…(ハリーがこれほどまでに癇癪持ちだということにがっかりした人もいるはず…)。
もう一つが、語られるハリーの生い立ち。何故ヴォルデモートはハリーを狙ったのか、何故赤ん坊の時に殺そうとしたのか、そして何故ハリー殺害は未遂に終わり、今まで辛くも無事に生き延びることが出来たのか。正に、第6巻・第7巻と迫り来る佳境へ進むための重要な情報が明らかになります。

混乱するハリー。そうでなくても物事は矢継ぎ早に来ては過ぎ去る。そして心の拠り所であった大切な人との永遠の別れ…
ダンブルドア校長が「君は十分過ぎるほど責任を負った」と言います。ハリーはそんな気が無くても、きっと周囲はそう思っている。これまでの経緯が、少年には過酷過ぎるから。だからこそ、幸せになってほしい。そんな切なる願いが込められた1章であると感じました。 登録日 : 2008年07月11日 08:21:26


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