レビュー by Cyberさん
アンジェラ・アキさんは大分前から存じ上げていましたが、彼女の曲をまじまじと聴くのはこれが初めてかと思います。
15歳というのは確かに誰にとっても多感な年頃で、多かれ少なかれ避けては通れない通過儀礼のように思います。出口の無い迷路を彷徨っているようで、誰かに縋りたかった毎日。年下のように無邪気に受け入れることも、年上にように妙に割り切ることもできない。信じられるものが極端に少ない中、きっと、未来の『自分』であれば、僕のこの痛みは、きっと知って、信じてもらえるのだろうか。
けれど未来の僕も、実のところ本質の部分は何も変わらない。妙に大人ぶって格好つけても、それは表面上での話。毎日が苦労と苦痛の連続で、もがき苦しんでいる。それでも、大人になったからこそ、分かったこともある。きっと、15歳の君にはまだ分からないだろうけれど、大人になった僕だからこそ、伝えられるものがある。
歌詞の中で「負けないで 泣かないで」という部分があります。素直に読めば「苦しいけど頑張って!」という意味だと思いますが、僕は違う捉え方をしています。
むしろ、「泣いたっていいじゃない、負けたっていいじゃない」という意味。ここでいう「負けないで 泣かないで」は、「自分を見失わないで」という意味に捉えています。
時間が容赦なく過ぎ行く中で、人はどうしても前に進まなければならない。でも必ず壁にぶつかる。そんな時は、一旦戻るのだってアリ。たとえ未来の自分だって、手取り足取り教えてくれるわけじゃない。最後に自分の道を切り開くのは、やっぱり『15歳の自分』しかない、ということ。未来の僕に全てはできない。できることは、『15歳の自分』の背中を押すことだけ。でも他人に変に飾り立てるより、誰よりも『自分』を知っている『未来からの自分』の言葉は、心の奥底に染み渡る。
きっと悩みは死ぬまで続くけどそれでも前に進もうと気持ちになる歌です。
登録日 : 2009年03月29日 13:30:26


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