読み終わっていろいろな言葉を探すが、うまく出てこない。妻稚子による「あとがき」に、死の近づいた金子を見舞った人が「悲しいというより、美しい景色を見た時のような気持ちで、涙が出てくる」と言ったことが書かれているが、本書の読後感もそれに近いように思われる。何か一編の美しい小説を読み終わったような清々しささえ感じられる、尊い読書体験だった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年3月4日
- 読了日 : 2013年3月4日
- 本棚登録日 : 2013年3月4日
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