磯崎新の仕事術: 建築家の発想チャンネル

著者 :
  • 王国社 (1996年7月1日発売)
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感想 : 4
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建築がどのような思想のもとになされているのか。
ってことに最近ちょっと気もそぞろになっているので、
「とりあえず磯崎新でしょ」という非常にミーハーで安易な考えでもって購入。

「ポストモダンの代表的な建築士」とwikiに載っているように、
脱構築的な思想が中核にある人なんだろうな。

彼の都市論は今の震災復興で語られる、
マスタープランをもとにしたトップダウンでの都市計画とは真逆である。

無秩序に乱立したカオス空間を偶然によって回収し物語化するような、
そんなダイナミックな発想ではないかとわたしには思われる。

そういう発想はあの「4分33秒」のジョン・ケージにも通じている。
(ジョン・ケージは磯崎新の家に泊まったこともあるそうだ)

意図せざるものを意図的に設計する、
というのはおそらく、
閉鎖的な内部構造を持つ系ではなく、
ある種の破れのような開放性をどう構築するか、
といったことが主眼にあるのではないかしらん。

なぞと、
自分で書いててよくわからんくなってきたので、
ここで筆を置く(投げっぱなし)。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教養
感想投稿日 : 2012年5月2日
読了日 : 2012年3月8日
本棚登録日 : 2012年2月29日

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