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君の名残を (下) (宝島社文庫 (488))についてのdaidai634さんのレビュー


daidai634の本棚»

物語が好きです。エッセイやノンフィクション、啓発本はあまり読めません。 【好き】小路幸也さん、坂木司さんなどの日常ミステリ。誉田哲也さんなどの警察小説。最近読んでないけど、綾辻行人さんなどの本格ミステリ。スポーツもの。恋愛モノ。

レビュー by daidai634さん

あ行   読み終わった  読了日 : 2011年08月31日  4  登録日: 2011年08月31日

現代を生きる高校生の友恵と武蔵。
ある日の帰宅途中、彼らは不思議なことに源平の時代にタイムスリップしてしまう。
さらにふたりははぐれたままその時代で生き抜いていくことになるのだが・・・

木曽義仲、源義経。朝廷。平家。北条家。
「時」という運命に囚われ、戸惑いながらも必死に生きていくそれぞれの主人公。
朝廷による律令体制から武家による幕府体制へと転換していく動乱の中、
果たして彼らの再会は叶うのか。叶うとしてどのようなものとなるのか。


物語を展開するためにただ史実をなぞっていく部分もあり、正直に言うと、
そこはちょっと退屈だった。
けれど、主人公と周囲の者たちの生き様を描く部分はとても興味深かった。

あとがきで作者自ら史実(とされている箇所)と異なる部分については
説明を加えているように、多少の脚色はある。
また、現代の人間と当時の人間が「会話」できるわけないなんて思う人も
いるかもしれない。
だけど、そんなことが気にならないくらいに物語としての魅力に溢れていて
上下巻をあっという間に読んでしまった。

個人的には、武蔵と氷室のくだりや大姫が義高について語るあたりが
印象に残った。読む人によっては、ほかにもたくさん心に響く部分があるだろう。
「時」や「幸福」というものについて、あらためて考えさせられた一冊でした。 レビュー登録日 : 2011年08月31日


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