ジェリーフィッシュ。航空界で画期的な発明とされた飛行船。
そんな飛行船が普及して数年経過したアメリカと思われる国を舞台にしたミステリ。
(土地についてはすべて頭文字表記)
犯人の独白。
ジェリーフィッシュの発明者及び開発メンバーの航空試験の場。
事件後、事件の謎を追う刑事たち。
それらをうまく織り交ぜながら事件を展開していく物語なんだけど、
とても読みやすくて次に何が起こるのかと頁をめくってしまう。
それぞれの立場を利用してちょっとネタバレを混ぜているのもいい。
犯人はちょっと運が良すぎるのでは?と思う部分もあるけれど、
完全犯罪(またはそれに近いもの)ってきっとそんなもんだよね。
その運をどう活かすのかもまた犯人次第ってことで。
設定自体は空想上のものだけど、決して現実離れしているわけでもないし、
最後まで読んでストンと納得できたな。
できれば、刑事さんが真相に辿り着いた部分をもう少し詳細に描いて
欲しかったかな。(途中まではしっかり描写なのに、最後はひとっ飛び…)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
あ行
- 感想投稿日 : 2017年4月23日
- 読了日 : 2017年4月23日
- 本棚登録日 : 2017年4月23日
みんなの感想をみる