物理学者が教える 筋道たてて考える技術 いかに本質をつかみ、問題を解決するか?

著者 :
  • 大和出版
2.73
  • (1)
  • (1)
  • (8)
  • (3)
  • (2)
本棚登録 : 75
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784804717784

作品紹介・あらすじ

数字にだまされない、説得力がある、仮説のたて方がうまい…さあ、成果の出せるすごいアタマをつくろう。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ①数値化する
    ②見える化する
    ③論理的に説明する

  • 数字にだまされない。
    説得力がある。
    仮説のたて方がうまい。
    ――さあ、成果の出せるこんなすごいアタマをつくろう。
    論理思考のプロセスは数学や物理学に学べ。
    数値化する、Xで考える、分解して再構築してみる、座標軸におく……等の手法を、
    普通の文系ビジネスマンにありがちな日常を例に説く。脳の使い方が格段にうまくなる本

    微分、積分の意味や関数の応用についてなど
    数学に疎い人間にとって興味深い言及がなされている。

    ・「基準を明確にする」ということは「筋道たてて考える」ための基本中の基本であり、物事を客観視あるいは数値化する第一歩です。

    ・この記事に書かれている「当せんしやすい日」…の“当せんしやすい”には何ら科学的根拠がありません。
    ここに書かれている数値はいずれも“実数”であり、“何人が宝くじを買ったのか”にはまったく触れられていないのです。

    ・つまり、私たちの肉眼に見える光はすべての光(電磁波)の中でほんの一部に過ぎないということです。

    ・結局、いろいろなことを勉強するのは、自分自身が、さまざまな“ものさし”をもつためなのです。

    ・…「無ストレス生活の秘訣」は、
    (1)自分の「ものさし」に従う
    (2)自分にできることとできないこととを区別する
    (3)自分がやるべきこととやるべきでないこととを区別する
    (4)自分が尊敬する人以外の評価は気にしない
    (5)どんなこと、どんな人にも感謝の気持ちをもつ
    (6)少欲知足

    ・さて、ここで私が強調したいのは、牛島投手の「状況、経緯がわからなければ、最後に投げる球を一概に決められるものではない」というすばらしい答えです。

    ・つまり、さまざまな事象を関数関係で表し、そこに含まれる各要素(式の中の“項”と呼ばれます)を分析することにより、その事象の実態が明確になり、自分たちが努力すべきことが明瞭になるのです。

    ・また、消費電力と日(…)との関係を表すグラフから得られる「面積」は、総消費電力量を表すことになります。

    ・…私が信頼する人は、まず、“ぶれない人”、そして“一時の感情に左右されない人”です。

    ■目次
    まえがき 数学や物理から論理的思考を学ぼう

    第1章 客観的に見る
    (大きいか小さいか、多いか少ないかを考える
    数値の根拠、背景を知る
    非日常的な数字を日常的数字でとらえる
    さまざまな角度から眺める)

    第2章 思考を整理する
    (座標軸に置いてみる
    グラフ化して全体を見る
    図を効果的に使う)

    第3章 筋道をたてる
    (未知の“X”で考える
    関係を数式でつかむ
    分解して考え、再構築する)

    あとがき
    人生に役立つ強力な技術

  • ①人はものさしが合わないと腹が立つ
     自分と違うものさしで測られると不快になる
     人のものさしは分からない
     (仕事が早い遅い、売上が高い低いなど)
     →提示するものさしを明確にして話をする

    ②森を見てから木を見る
     いきなり細部(木)を見せられても人は理解できない
     →まず全体(森)を説明してから、細部(木)を説明する

    ③図で概略(森)を表し不要なら細部(木)は説明しない
     細部は否応なく長文・複雑になり短期的に理解できない
     →細部を理解してもらう必要が薄い場合には
      全体を図で示し、概略を理解してもらうことに注力する

  • 至極当然のことが書いてある印象。
    一般向け。
    数学的手法を用いること。
    数値で評価すること。
    グラフや表にあらわしてみること。
    自分の力で制御できることを頑張る。

  • 「筋道をたてて考える方法はこれ!」と提示するのではなく、「数学・物理を日常生活の思考に活かそう」と訴える内容だった。
    高校数学のおさらいとでも言うべきか、ほぼ忘れかけていた関数や微分積分をちょろっと思い出した。
    正直ここに書かれている思考法はほとんどの人が無意識に脳内で処理しているものであって、改めて意識し直すにはまわりくどい方法だと思ってしまった。
    ただ、直感のみではやはり誤謬も大きくなるため、思考の道筋を一つ一つ確認していくという作業も無駄ではない…のかもしれない。

  • 【感想】
    本書は登録時点で★2であった。もっと評価されていい。昨今の社会を席巻する安直にいろんなものを手に入れたがる風潮にかつを入れる本書に快哉である。
    【レビュー】
    ・大きい、少ないじゃなくて、きちんと数字で言おう。
    ・全体の中できちんと部分を比較しよう。
    ・様々な角度から眺めよう。
    ・座標軸は有効だ(重要軸と緊急軸で)。

  • わかりやすい論理思考入門書。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

志村史夫(しむら・ふみお)

1948年、東京・駒込生まれ。工学博士(名古屋大学・応用物理)。日本電気中央研究所、モンサント・セントルイス研究所、ノースカロライナ州立大学教授(Tenure:終身在職権付)、静岡理工科大学教授を経て、静岡理工科大学名誉教授。応用物理学会フェロー・終身会員、日本文藝家協会会員。日本とアメリカで長らく半導体結晶などの研究に従事したが、現在は古代文明、自然哲学、基礎物理学、生物機能などに興味を拡げている。物理学、半導体関係の専門書、教科書のほかに『いやでも物理が面白くなる〈新版〉』『古代日本の超技術』『古代世界の超技術』『人間と科学・技術』『アインシュタイン丸かじり』『漱石と寅彦』『「ハイテク」な歴史建築』『日本人の誇り「武士道」の教え』『文系? 理系?』などの一般向け著書も多数ある。

「2019年 『いやでも数学が面白くなる 「勝利の方程式」は解けるのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

志村史夫の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ウォルター・アイ...
ジャレド・ダイア...
木村 尚義
クリス・アンダー...
トルステン・ハー...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×