風車祭 下 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2009年10月24日発売)
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本棚登録 : 261
感想 : 23
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タイトルの風車祭は、沖縄で97歳の生誕祝いの祭りだそうです。
舞台は現代の沖縄(石垣島)で、不思議で美しい幽霊との出会いを切なく幻想的に、そしてところどころでコミカルに書いた作品です。
沖縄が舞台という事で、言葉もところどころで沖縄の言葉が出てきて、陽気でどこかあっけらかんとした雰囲気が味合えます。
沖縄には行った事ないんやけど、なんとなくながら陽気なラテン系な場所を想像しながら読みました。

最初は沖縄言葉にちょっととまどって、ページをめくるスピードがゆっくりやったけど、慣れてきたらその妙に軽快な言葉にはまりました。
要所要所で大いに笑わしてくれるんですけど、この小説結構ホロリと来る。
結構ベタベタなんやけど、やっぱりいいものはいい。
俺は不覚にも目頭が熱くなりました。

相変わらず、無茶苦茶な展開が多く呆れる所もありますが、それが気にならなければ、最高に面白い小説だと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2014年1月9日
読了日 : -
本棚登録日 : 2014年1月3日

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