隠れ菊

著者 :
  • 新潮社 (1996年2月1日発売)
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本棚登録 : 28
感想 : 2
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妻と愛人、そしてその間をフラフラする男...いつもの“連城ワールド”かと思いきや、全体の印象は、料亭「花ずみ」の再興に奮闘する“細腕繁盛記”。(花登筺(はなと・こばこ)の小説のよう。)しかもめまぐるしく展開する“ジェットコースター小説”。(ジェフリーアーチャーっぽい)

その分、登場人物、特に愛人にミステリアス性が欠けるので、“連城ワールド”を期待すると裏切られるかも知れない。しかし、この展開の速さで、読み出したら止まらない小説だった。

なお、「ゆずれない夜」というタイトルでドラマ化された模様。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%86%E3%81%9A%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E5%A4%9C

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2013年11月27日
読了日 : 2013年11月27日
本棚登録日 : 2013年11月24日

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