スピーカーとか人文・社会科学とか
オヤさん
カミュ Albert Camus
新潮社 (1954年09月)
娯楽
行動に必ず理由を添える、それは主人公の声にしろ作者の声にしろ、小説の中で全部解説されていないといけない。そういう信念を持って小説を書く人の中で、愛とか哲学とかにかなり寄っていったのがミラン・クンデラなら、カミュはその逆、徹底的に主人公のその日の気...
恩田 陸
文藝春秋 (2007年05月)
古本屋で100円で買ったもの。半分しか読めなかった。
福満 しげゆき
講談社 (2007年12月21日)
「もっもっもっ」という擬音が可愛らしいです。
小林聡美 荻上直子 荻上直子
バップ (2006年09月27日)
主人公である中年女性(趣味は合気道と水泳)は、「この地でならやっていけそうだと思った」からヘルシンキで日本食食堂を構えた。彼女は「ガッチャマンの歌を知っている人に悪い人はいないから」、その日初めて出会った女性をスタッフとして雇った。 彼女らにど...
森 鴎外
新潮社 (2006年04月)
当時の書生たちは揃って「エリス萌えー」と叫んだに違いない。よし、今度のスピーカーは文語体で解説文を書くことにしよう。男子たるものそれくらいのサービス精神と遊び心を持っていて当然だ。
小林 秀雄
新潮社 (1966年)
趣味論
小林はん、文末のまとめが、ちと強引に見えます。思いつくだけ書きなぐって「〜だったのではなかろうか」というのはちょっと。まあそこがエッセイや随想のやり方なんでしょうが。語るための語彙を増やしたくて手に取ったので、十分満足はしています。
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア 浅倉 久志
早川書房 (1987年10月)
聡明で活発で冒険したいお年頃な宇宙船少女! しかし結末はそうなる。最初からそういう矜持だったわけではなく、冒険の途中で得たパートナーや記録媒体がそうさせたのだ。16歳頃の少年少女の危うさを感じました。
平本 アキラ
講談社 (2005年01月20日)
評判は聞いていて、でもスルーしていたけど、ようやく手にとってみた。さすがに迫力あります。でも少し冗長さも感じるような。展開が進むときは一気に進むので、緩急の妙ともとれますが。
ラーシュ・ヤンソン・トリオ ラーシュ・ヤンソン・トリオ
スパイス・オブ・ライフ (2004年10月20日)
このピアニストのアイドルはフォーク路線のKeith Jarrettに違いない。享楽的で道を違えない展開には安心感がある。しかし刺激はない。真新しさはない。
連城 三紀彦
新潮社 (1987年08月)
物語の仕掛けはさすがに凄い。主人公が己のミスディレクションに気付いてからの展開は圧巻。ミステリー形式の恋愛小説って感じなので、女流作家の恋愛小説の痛々しさが好きな方はぜひ。
綾辻 行人
講談社 (1991年09月)
会話文の80年代ラノベ的稚拙さを取り沙汰する方がいるけど、それはニックネームで呼び合うことの不自然さをマスクするためなんじゃないか。
山崎 峰水
角川書店 (2002年11月)
2巻まで試しに買った。田島昭宇に似てるかも。女性の裸や背景の描き方がなんとなく。
光文社 (2006年01月)
70年代末のミステリ短編集。表題作のほか『桔梗の宿』も素晴らしい。分析的というより耽美でロマンチックな印象をもった。犯行の根元にある愛憎の描き方が巧いと思った。
岩波書店 (1969年)
西洋東洋における古代・近代・現代の、芸術が表した思想と芸術に対する思想を、東大派と京大派ががっぷり四つに取っ組み合って著した一冊。時代が時代なので、現代芸術史担当の方は見事に真っ赤。
Mario Pavone
Knitting Factory (1999年09月21日)
激動の20世紀に花開いた左翼音楽、ジャズ。その締めくくりの年にフリージャズを消化した後のピアノトリオを提示したのが本作。独ピアニストPeter Madsen面目躍如! 結局Duke Ellingtonへ通じてゆくという点が衝撃的です。
Anthony Braxton
Knitting Factory (1995年10月31日)
故Thomas Chapinをはじめとするオールスター夢の共演。しかもスタンダード曲集! でもどーしてBraxtonにピアノ弾かせたんだろう・・・。Braxton/Chapin/Douglasの3管フロントなら最高だったのに。
岩木 秀夫
筑摩書房 (2004年01月10日)
般教(パンキョウ)
「ゆとり乙」の経典。格差社会の成り立ちの根っこに、教育と、人の性格の変化を据えて議論した感じ。いつも思うんだけど、この手の論者ってどうしてアイデンティティ崩壊をことさら問題視するんだろう。
山田 詠美
新潮社 (1996年10月)
美容師さんが女性だったら山田詠美の話題を振りましょう。大いに盛り上がります。鉄板です。
諸石 幸生
音楽之友社 (2005年03月01日)
諸石さんレビューが上手です。好きだから人に薦めるのではなくその音楽が素晴らしいから薦めるのだ、という信念が伝わってきます。
サイモン シン Simon Singh
新潮社 (2006年05月)
アンドリュー・ワイルズの仕事を、数百年に及ぶ数論の発展史とともにドラマティックに語った佳作。理系の方は文句無しに燃えるはずです。サイエンスライターって大変な仕事だろうなあ。
Dave Douglas
Premonition ()
Dave DouglasとLouis Sclavisの共演ですよ! Sclavis作の楽曲はいつもどおり超絶的に凝りながらも、B級っぽさが漂っていて素敵です。
Vienna Art Orchestra
Universal (2004年10月25日)
楽曲の特徴としては、イントロ無しで唐突に始まりエンディング無しで唐突に切れる、3/4拍子と4/4拍子をスイッチしまくる、などが挙げられるでしょうか。フュージョン色強め。
Om
Ecm Import (2007年08月21日)
75年から80年までの、スイスの4人組によるマイルス風味ECM/JAPO作品。Urs Leimgruberは飄々とECMっぽくソプラノ吹いてるいっぽうで、Christy Doranは完全にマクラフリン節になってるのが面白い。マイルス風味とはいえ、もったりしたグルーヴではなく、あっさりかっ...
Steve Reich
Ecm Records (1994年03月15日)
リバイバル的に最近よく聴いています。どこで拍とって踊っても許されるのが素敵。やっぱ燃えるなあ。
Marc Ducret
Winter & Winter (2004年02月03日)
仏ギタリスト、Marc Ducretの91年の作品。向こう10年間鬼神のごとく突き進まれます。この頃には既にVドラム萌えが始まってたんですね。
弐瓶 勉
集英社 (2006年05月19日)
二瓶先生のハードコア・サイレント・世紀末仮面ライダー。『BLAME!』で萌える人だけ読めばいいと思います。
福本 修
平凡社 (2003年02月)
精神分析ではなく精神「医学」というところがミソ。気の病に関する通史的解説。サリヴァンとか中井久夫とか熱いですよ。
萩谷 昌己
培風館 (2001年12月)
量子コンピュータを超えるか? DNA分子を計算素子として扱うための基礎研究概説。テロ方面じゃないチョムスキーや計算工学一般についての教養が要求されます。
本多 久夫
共立出版 (2000年03月)
遺伝子が全てを決定するわけではないのですよ。遺伝子(とタンパク)の活躍によるパターン自己形成を理解するためには、その『場』に関する研究が必要なのです。
戸田山 和久
勁草書房 (1988年09月)
科学的知識の「正しさ」は、その内容の妥当性によって決まるのではなく、社会が決める!(笑) ストロングプログラムの根幹を理解するための一冊。ヴィトっぽい言い方真似すると友達無くすので僕は避けるようにしてます。
小林 道夫
産業図書 (1996年05月)
疑似科学をやっつけるための基礎知識てんこ盛り。よくある批判とそれに対する反批判が盛り込まれているのがありがたい。物理学が産んだ知識の妥当性について重点的に説かれています。
三浦 俊彦
日本放送出版協会 (2000年09月)
独我論への批判を形式的におこなったことで有名な一冊。「なぜ人を殺してはいけないのか」という問いに論理学から答える挑戦的なトピックまで!
産業図書 (2002年06月20日)
「知っている」とはどういうことなのでしょうか。400年以上に渡る人類の戦いの軌跡がこの一冊に。コギト・エルゴ・スム登場の文脈を知らない人は読むように。戸田山先生の名著です。
朝日新聞社朝日選書編集部
朝日新聞社 (2003年12月11日)
90年代の大不況のなかの百家争論! あの当時の各陣営の論点がよー分かります。かのミシュラン本と同趣向。
ケン スミス 山形 浩生
晶文社 (2001年01月05日)
世界最大派閥の宗教、キリスト教の良き本についての解説本。ドライな文体の中に「じゃあ文言通り捉えたらどうなるのよ?」という正直さが見える。
ジェイン ジェイコブズ Jane Jacobs
日本経済新聞社 (2003年06月)
訳が硬い。英米文学和訳本を普通に読んでいる人なら問題ないだろうけど。しかし、商業活動と政治活動の同居に関する、ジェイコブズ一流の珠玉の仮説群は非常に素晴らしい。石器時代の芸術発祥については僕は異論がある。
菊地 成孔
河出書房新社 (2004年09月11日)
【40歳で】菊池成孔【それは無し】。 でもバークリーメソッド解説本としては優秀です。
R. シュスターマン Richard Shusterman
勁草書房 (1999年11月)
ラップやヒップポップを美学から評価するとどうなるか。「実践せよ」と仰いますけどあーた、やればいいってもんでもないでしょうに。デューイ流との差異を強調してるけど、どこが違うのかほとんど納得できなかった。
巽 孝之
松柏社 (2000年05月)
文芸批評に関する批評をその筋からメタメタにやり尽くしたポストモッダーン本かくあるべしという見本です。文章は目を見張るほど流麗なので真似したくもなるんですがねえ。言ったもん勝ちの批評ゲームと捉えられても仕方ないんじゃないでしょうか。
佐々木 健一
中央公論新社 (2004年03月)
「ミロのヴィーナスは誰も見ていなくても『美しい』か?」 東大教授がブチ上げる大衆向け啓発本。
ジャン ラコスト Jean Lacoste
白水社 (2002年05月)
通史的に追う予定があっちこっち論点先取りしてるせいで、内容が非常に把握しにくい。他の本で芸術史を齧った人向けだなこれは・・・。著者が仏人ということで、例によってペダンティックな表現多し。
大澤 真幸
新書館 (2000年03月)
「社会にとって至高なるものとは何か」、「人間はなぜ性的差異に呪縛されているのか」、「日本社会は本当に特殊か」などなど。一部ですが、大澤真幸の社会学的想像力(笑)が愉しめます。
数土 直紀
勁草書房 (2001年03月)
非合意の合意、相互理解という名の幻想、といった諦念ばかり滲み出てきているようにも見えますが、コミュニケーションについてのモデル考察は余さず学んでおきましょう。メイントピックとしては「囚人のジレンマ」。
デイヴィッド ロッジ DaVid Lodge
白水社 (1997年06月)
英米文学におけるレトリックのショーケース。その表現にどんな狙いがあったのか、後続にどんな影響を与えたのか、などなど。ポストモッダーンなテクスト読解は全スルーですので安心して読めます。
アンソニー ギデンズ Anthony Giddens
日本経済新聞社 (1999年10月)
既にネオリベ嫌いな人にとっては周知のことなので、そういう方は読む必要ないです。でも、「右翼と左翼の区別は今でも有効か」というセクションは非常に勉強になった。なるほどねと言わされました。
山口 昌男
岩波書店 (1975年05月30日)
話題が多岐に渡っていてまとめることができない・・・。神話・伝承に対する記号論的解釈から始めて、僕らを取り巻く世界の多元性について概説したという感じでしょうか。読むにあたっては現象学に関する知識が必須です。
清水 美和
文藝春秋 (2003年05月)
結局のところ、江沢民時代の天皇訪中から反日の空気になったのではないかと思っています。
フォーリンアフェアーズジャパン
朝日新聞社 (2003年04月)
2003年現在における中国の問題点について。ネチネチと。雇用問題、HIVを主とする衛生問題が特に印象に残った。
ヘーゲル 長谷川 宏
岩波書店 (1994年06月16日)
人間の精神と、世界の精神と、それらの軌跡である世界史について。「世界の精神」について他の本で十分に馴染めていないと置いていかれると思います。
橋爪 大三郎
講談社 (1988年05月18日)
近親相姦ってなんでタブーなんでしょうね。レヴィ=ストロースが面白いモデルを提唱したみたいです。コーゾーシュギくらいほんと一般教養だと思うんですが。
野矢 茂樹
講談社 (1998年09月18日)
アキレスと亀のパラドクスから、ゲーデルの不完全性定理まで、一気だ!本当に一気に進める! 読んでない人は自分を恥ずかしいと思いなさい。
仲正 昌樹
筑摩書房 (2003年09月)
なんだかんだ言って面白いですよ。アレント、ハーバーマスなどのフランクフルト学派を引用しながら、近代的な主体の作為性を懇切丁寧に説く。左右両陣営の主張って、互いに対する脊髄反射の結果なのかもしれません。ネグリ=ハートの話は必要無いと思った。
佐々木 毅
筑摩書房 (2007年04月)
右から左まで勢揃い。各著作についてはごく簡単に触れるのみなので、紹介されている本の影響力や運用方法については他を当たるのが宜しかろうと。
杉田 敦
筑摩書房 (2001年05月)
デモクラシーの論じ方ソクラテス的チュートリアル。平易に書こうとしてかえって難しくなってしまったのではないでしょーか。行間から筆者の意図を読める読解力の高い人向け。
木田 元
岩波書店 (1970年09月21日)
フッサールからメルロー=ポンティまで。ハイデッガーの持ち上げ方に首傾げる部分もあるけど、世界のあり方についての思想史、特におもきし盛り上がりを見せた時期の思想史が、たった700円で俯瞰できるのは嬉しい。まさしく一般教養。
和田 秀樹
PHP研究所 (2002年03月)
フロイトに喧嘩売ったコフートの解説本。自己愛マンセーな態度がアメリカ人に大人気だとか。
小室 直樹
東洋経済新報社 (2003年04月)
ソヴィエト型社会主義国家一般論(かなりネガティブ)、ヴェーバー、丸山真男、ケインズ、平泉澄など。しっかし小室先生、話がクドイですなあ。
パオロ・マッツァリーノ
イースト・プレス (2004年06月20日)
この本を見て「そうだったのか!俺は騙されていた!」とヒザ打つ人は要注意。ここに示されているのは、データによる印象操作の実例なのですから。
スティーヴン・レヴィット 望月 衛
東洋経済新報社 (2006年04月28日)
経済学というより社会学ネタです。ツールとしての経済学を以って社会のありさまを読むチュートリアル。結論がいちいち過激なので読んでて楽しい。
三上 直樹
CQ出版 (2005年04月)
ス方面
FFTってなんじゃいという方必見! しかし、自己相関関数と相互相関関数の話題から「なぜそれがシステムのインパルスレスポンスを求めることに相当するのか」という点をもっと明解に記してくれたなら、名著扱いだったのに。
鈴木 昭次
コロナ社 (2004年04月)
コンパクトにまとめられている点は良いんだけど、ちょっと物足りない。痒い所に手が届きませぬ。
西巻 正郎
コロナ社 (1978年02月)
かつて見たことのない丁寧さ。ほぼ絶版扱いで非常に残念です。音響-機械-電気に関する等価回路ってなんやねんという方は意地で古書店巡りすること。
金井 浩 日本音響学会
コロナ社 (1999年02月)
冒頭に最尤推定法の重厚な解説がある辺りで気付く人は気付く。これはインパルスレスポンス云々をこれから勉強する人のための本ではなく、特定のスペクトルから有意な情報を得るための技法に関する、エンジニア一年目のための本であると。でも触ってみればいいと思い...
谷腰 欣司
日刊工業新聞社 (2000年09月)
まあ普通。磁石の使い道について。磁石の特性を記述するのにどういうタームを使わなければならないのか、初心者にも分かるように説明してくれてます。
西山 静雄
コロナ社 (1979年04月30日)
波動方程式! とにかく波動方程式の解説がすごい! 他書では端折りに端折った解説が、本書では一から丁寧に追える。これも古書扱い。
森 栄二
CQ出版 (2001年04月)
主に高周波のフィルタが主眼に置かれているものの、ノートン変換、T-π変換など、趣味でスピーカー弄る人にとっては目ウロコ本。数式使わずステップ・バイ・ステップでフィルタを設計してゆく様は非常に心強い。楕円関数フィルタもあるでよ。
アナログデバイセズ 電子回路技術研究会
特に身になる知識は見当たらないものの、その業界で十分に通用するであろうテクニカルタームの習得には使える。s平面に関する初心者向け解説があれば最高だったのに。フィルタの逆正規化が出来る人は持っててもいいかも。って、そういう人はもっと良い本持ってるんだ...
村上 雅人
海鳴社 (2000年12月)
iとかjって何よ、からオイラーさんの真骨頂まで。1,800円という低価格でこの内容は正直嬉しい。
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