2007年前後に話題になった限界集落問題について、
独自に調べた結果、人口減少で消滅した集落はないし、
各地方の過疎集落に行ってみても、
老人たちがそれぞれ支え合って元気に暮らしている、
困ったことなど何もないというのが
本書の根幹になっているが、
ピントがずれるとしか思えなかった。
次世代の担い手がほとんどおらず、
高齢者のみが残っている過疎集落では、
現世代の老人がいなくなれば
次の世代がいないので自然消滅する可能性が高い
というのが問題なのに、
現世代の老人は、限界集落問題について
問題提起された以降も元気でやっていて
人は減っていないし、集落を維持している。
と繰り返し繰り返し述べられているが
現世代しかいないのであれば、
長寿化の影響で現世代が5年10年長生きしたところで
問題が先送りされているだけで
問題の本質はなんにも変わっていないということに
気づいていない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
地方再生
- 感想投稿日 : 2016年7月16日
- 読了日 : 2016年7月16日
- 本棚登録日 : 2016年7月16日
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