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しずるさんと偏屈な死者たち (富士見ミステリー文庫)についてのカナミチさんのレビュー


しずるさんと偏屈な死者たち (富士見ミステリー文庫) 409人が登録 ★3.19

著者: 上遠野浩平  制作: 椋本 夏夜 
本 / 富士見書房 / 249ページ / 2003年06月発売

レビュー by カナミチさん

ミステリ   読み終わった  読了日 : 2010年01月19日  3  登録日: 2010年01月19日

百合風味のトンデモバカミスです。
(虫太郎→)麻耶→清涼院→西尾(上遠野)って感じの新本格の流れの一つに位置づけられるかと。

本格ミステリの構造を使いながらも、トリックの現実性を徹底的に無視して、独自の世界観の中に吸収してしまうという手法の流れ。
それらは巫山戯たトリックをあくまで大真面目に使ってみせることで、「フェアな謎解きゲーム」でなくとも、その構造を用いてさえいれば「ミステリ」であり得ることを証明している。
これはミステリを構成する要素として「館・密室・探偵」などといった外的要因が重要視された時代から、ノックスの十戒のようなルール重視のゲーム的読み物の時代を経て、「不可能事件→推理→論理的解決」という手順をメインに据えた小説ならなんでも「ミステリ」と称してよい時代になった、ということではないだろうか。
ミステリは理論的でなければならない、という主義を推し進めた結果、理論的であればミステリである、という境地に達してしまったかのような。

私個人の好き嫌いで言えば、結構好きですけどね。ミステリ愛が暴走したようなバカミス。
ただ受け付けない人の方が多数だと思いますので、あんまりお薦めはできないかな。 レビュー登録日 : 2010年01月19日


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