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かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)
万城目 学
新書 筑摩書房 2010-01-27
Fantasy
(2010-05-31)
かのこちゃんは小学一年生。すずちゃんという同級生とお友達になる。その二人の間の感情の流れは遠い昔に忘れたものを思い出させる。それはそれとして、なんと言ってもマドレーヌ夫人である。マドレーヌ夫人は猫である。いわゆるアカトラの淡い茶色がかった猫である...
僕とおじいちゃんと魔法の塔(1) (角川文庫)
香月 日輪
文庫 角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-01-23
Fantasy
(2010-05-31)
「いい子」ってなんだ?から始まるお話は、6年生の陣内龍神が主人公。木漏れ陽の中に今日も静かに佇む岬の塔、そこは不思議な場所だった。何が不思議かって。そりゃ、死んだはずの秀士郎おじいちゃんがギルバルスなんて名前の犬と住んでいりゃ、それだけで不思議っ...
スパルタの黄金を探せ!(上) (ソフトバンク文庫NV)
クライブ・カッスラー,Clive Cussler,グラント・ブラックウッド
文庫 ソフトバンククリエイティブ 2010-03-19
活劇
(2010-05-31)
今回のお話は、ナポレオンがアルプス・グラン・サン・ベルナール峠で遭遇した古代の遺産を巡る冒険談。ファーゴ夫妻がメリーランド州、ボコモク大湿原で見つけたドイツの超小型潜水艦から話が始まるのでありました。悪役にウクライナ・マフィアのハデオン・ボンダル...
天冥の標 2 救世群 (ハヤカワ文庫JA)
小川 一水
文庫 早川書房 2010-03-05
SF
(2010-05-31)
「天冥の標Ⅰ」は植民星メニー・メニー・シープでの話であった。大きな変化が起こるメニー・メニー・シープ。忘れ去られていた過去・・・。今回、話は西暦201X年に発生した謎の疫病と人類との戦いへと遡る。国立感染症研究所の児玉圭伍、矢来華奈子たちの治療、調...
さびしい女神―僕僕先生
仁木 英之
単行本 新潮社 2010-04
Fantasy
(2010-05-31)
僕僕先生も既に第4弾。仙人の僕僕先生と仙骨のない王弁の旅は続くのであった。王弁は時空を超えて古の神仙を探す。なんせ、「神仙にも旬というもの」があるらしい。さてはて、王弁の出会った女神は何故にさびしいのか。また、王弁が辿り着くものとは何か。
ヘリックスの孤児 (ハヤカワ文庫 SF シ 12-9) (ハヤカワ文庫SF)
ダン・シモンズ
文庫 早川書房 2009-12-30
SF
読み終わった
(2010-03-28)
「Orphans of the Helix(へリックスの孤児)」は「ハイぺリオン」シリーズへちょっと戻ったような、懐かしい思いを我々は味わうのだが、初めての方は、これはどうなってるのか知りたいと思って頂ければ嬉しい限り。その他、「ケリー・ダールを探して」、「アヴの月...
オペレーション・アーク〈3〉―セーフホールド戦史 (ハヤカワ文庫SF)
デイヴィッド ウェーバー
新書 早川書房 2010-02-28
SF
読み終わった
(2010-03-28)
神紀891年 玖ノ月、ドォラー海軍の全艦艇の甲板上から次々に号令がかかった。百二十隻を超えるガレー艦のほか、補給物資の輸送船も二十六隻が帯同するという大編成の艦隊がチャリス王国を目指して出港したのである。この他、タロット艦隊40隻、コリサンデとチ...
タイムアウト (河出文庫)
デイヴィッド・イーリイ
文庫 河出書房新社 2010-01-06
小説他
読み終わった
(2010-03-28)
英国の歴史を専攻分野とするアメリカ人のガル教授は、人文学的調査団に加わり初めてイギリスへ行くこととなった。しかし、それは人文学的調査団ではなかった。ガル教授が最後に「それは歴史の判断を俟たなければならない」と言うのだが、その意味は通念的なものとは...
アルサラスの贖罪〈3〉善と悪の決戦 (ハヤカワ文庫FT)
デイヴィッド エディングス,リー エディングス
新書 早川書房 2010-01-30
Fantasy
読み終わった
(2010-03-28)
David Eddings & Leigh Eddingsの「THE REDEMPTION OF ALTHALUS(アルサラスの贖罪)」の完結篇「3.善と悪の決戦」(宇佐川晶子訳、2010年1月25日発行、ハヤカワ文庫)を紹介することとしよう。前回よりも多少は詳しくご紹介。世界を創った神デイウォスの妹ドウェ...
オー!ファーザー
伊坂 幸太郎
単行本 新潮社 2010-03
Mystery
読み終わった
(2010-03-28)
由紀夫の父親は四人いる。由紀夫と「ただ人数が多いだけじゃなかったのか」と由紀夫に言われる四人の父親が周囲で起きる事件の中で繰り広げるドタバタは、黒幕の富田林や同級生の多恵子やら友人の鱒二も加わって、さて、どのような結末になるのやら。
南の子供が夜いくところ
恒川 光太郎
単行本 角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-02-27
幻想
読み終わった
(2010-03-28)
タカシが呪術師ユナさんに連れられて来た南の島々で起こるのは、精霊、悪霊たちが織りなす不可思議なのか、それとも、心の中に潜む夢なのか。「では素晴らしい人生とは何かね?何があると素晴らしいのだね」との問いかけも現実なのか幻なのか判らない。
私の家では何も起こらない (幽BOOKS)
恩田 陸
単行本 メディアファクトリー 2010-01-06
幻想
読み終わった
(2010-02-20)
丘の上にある古い家にはたくさんの人が住み、それぞれの場所にはそれぞれの物語があった。その家では一人きりでもなんだか人がいっぱいいるような気がする。これは夢、それとも思い出なのだろうか。風の強い夜にでも読んでみるのがいいのかもしれません。
SOSの猿
伊坂 幸太郎
単行本 中央公論新社 2009-11-26
世相
読み終わった
(2010-01-17)
SOSを出している猿を救出するアドベンチャー小説ではない。作品は概ね「私の話」と「猿の話」との二重構造で進んでいく。概ねと云うのは「五十嵐真の話」と云うのもあるからだ。「私」と云うのは遠藤二郎、変わった奴である。言っとくと、五十嵐真と云うのも変な...
片腕をなくした男〈上〉 (新潮文庫)
ブライアン フリーマントル
文庫 新潮社 2009-11-28
活劇
読み終わった
(2010-01-10)
久々のチャーリー・マフィン。「城壁に手をかけた男」以来だが、「ハッシュパピーが新品で、まだ足に馴染んでいなかったのだ」なんて、いつもの通りでありました。事件はモスクワの英国大使館の構内で起きた。左腕のない男の遺体が発見されたのだ。チャーリーは現地...
彷徨える艦隊〈5〉戦艦リレントレス (ハヤカワ文庫SF)
ジャック キャンベル
新書 早川書房 2010-01-10
SF
読み終わった
(2010-01-10)
彷徨える艦隊も漸く星系同盟(アライアンス)宙域へと近づきました。とは言え、未だ惑星連合(シンディック)宙域。 現在、ディワラ星系。ヘラダオ星系、アタリア星系などを通過すれば、アライアンス宙域のヴァランダル星系へと帰還できるところまで来た。なお残る...
オペレーション・アーク 1 セーフホールド戦史 (ハヤカワ文庫 SF) (ハヤカワ文庫SF)
デイヴィッド・ウェーバー
文庫 早川書房 2009-11-30
SF
読み終わった
(2009-12-31)
冒頭の地球連邦宇宙艦隊がヶババの大艦隊と戦うシーンは確かにそんな雰囲気である。「ミサイル群を示す何千ものアイコンが画面の一隅をびっしりと埋めつくしたとたん、・・・」なんて、こりゃ壮大な宇宙戦史のプロローグだと思います。然り乍ら、その裏には「オペレ...
魔王とひとしずくの涙 魔法の国ザンス20 (ハヤカワ文庫 FT) (ハヤカワ文庫FT)
ピアズ・アンソニイ
文庫 早川書房 2009-12-30
Fantasy
読み終わった
(2009-12-12)
前作「女悪魔の任務」では、ザンスの魔王Xと女魔王Vとのゲームが裏にはあった。ザンスの魔王Xは勝ち過ぎた。魔王の長JUに挑まれるが、どうも、これは罠っぽい。魔王の長の地位とザンスの支配権を賭けた今回は、魔王Xにとって過酷なものと相成った。魔王Xはザ...
アルサラスの贖罪〈1〉黒猫の家 (ハヤカワ文庫FT)
デイヴィッド エディングス,リー エディングス
文庫 早川書房 2009-09-10
Fantasy
読み終わった
(2009-12-12)
「THE REDEMPTION OF ALTHALUS(アルサラスの贖罪)」は、「1.黒猫の家」(宇佐川晶子訳、2009年9月15日発行、ハヤカワ文庫)、「2.女王と軍人」(2009年11月15日発行)、「3.善と悪の決戦」(来年1月発行予定)の全3巻となっている。驚異的な強運を持つ泥棒...
最終謀略〈上〉 (新潮文庫)
トム クランシー,スティーヴ ピチェニック
文庫 新潮社 2009-10-28
活劇
読み終わった
(2009-11-29)
「最終謀略」でオプ・センターは漸く機能が回復したのだが、ポール・フッドは長官を解任される。表向きは大統領特使、大統領直轄の国際情報問題担当に任命される。その大統領は、オプ・センターを監督する議会情報監督委員会(CIOC)委員長だったダン・ダベンポート。...
千里伝 五嶽真形図
仁木 英之
単行本 講談社 2009-10-28
Fantasy
読み終わった
(2009-11-23)
天地の全てを結びつけ平穏に維持する力と全てを一新する力を有する五嶽真形図を巡る千里、絶海、バソンと玄冥、蔑収、句芒との戦いは如何なる結末となるのか。千里たち三人を導いた道士、趙帰真の思惑、千里と玄冥との関係などが絡み、思わぬ方向へと事態は進む。
天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)
小川 一水
新書 早川書房 2009-09-30
SF
読み終わった
(2009-11-22)
全10巻におよぶ新シリーズの開幕だそうだ。大型植民宇宙船シェパード号の到着したHar-βは植民星メニー・メニー・シープとして開拓された。到着時のトラブルによって、様々な問題を抱えるメニー・メニー・シープ。開闢以来300年を経て、その東端のセナーセーから...
はむ・はたる
西條 奈加
単行本(ソフトカバー) 光文社 2009-08-20
Fantasy
読み終わった
(2009-11-22)
今回は「烏金」にも出て来た孤児の勝平たちと、その勝平たちの世話をする長谷部家に帰ってきた二男坊、長谷部柾さまが主人公。彼らの過去と今現在の有り様が交錯するなかで、さてはて物事は何処に収まるのか。「はむ・はたる」は「ファム・ファタル」なのだが。
戦慄のウイルス・テロを阻止せよ!(上) (ソフトバンク文庫NV)
クライブ・カッスラー,ジャック・ダブラル
文庫 ソフトバンククリエイティブ 2009-09-17
活劇
読み終わった
(2009-11-22)
今回のお話は、オレゴン号が、乗客と乗組員が出血性の病気で全員死亡しているクルーズ船<ゴールデン・ドーン>に遭遇したことから急展開するのだった。この事件に深く関与しているとの疑いのあるレスポンシヴィストなるカルト的組織との戦いが始まる。世界の爆発的...
遠き面影(上) (講談社文庫)
ロバート・ゴダード
文庫 講談社 2009-10-15
Mystery
読み終わった
(2009-11-22)
モナコの造園業者ティム・ハーディングは、彼の会社ジャルディニエラ社の上得意客かつ株主であるバーナバス(バーニー)・トーザーから依頼を受けた。それは、競売にかけられるトーザー家に伝わる指輪の落札で、兄ハンフリー(ハンフ)・トーザーを自分の代わりに助...
魔法泥棒 (創元推理文庫)
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
文庫 東京創元社 2009-08-22
Fantasy
読み終わった
(2009-11-22)
いつものようにと言うのか、よくあるようにと言うのか、多元宇宙のお話に、魔法の力も絡まって話は縺れることになりました。どうも並行世界のアルス・五国が地球の技術にちょっかいを出している。 それに気付いた英国内部裁定評議会の魔法使いたち、襲撃部隊を「天上...
RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧 (カドカワ銀のさじシリーズ)
荻原 規子
単行本 角川書店(角川グループパブリッシング) 2009-05-29
Fantasy
読み終わった
(2009-11-22)
舞台は高尾山に程近い鳳城学園へと移る。極端な引っこみ思案だった鈴原泉水子は、しかも、あれだけ嫌がっていた鳳城学園への進学で、どうなってしまうのか。一癖も二癖もありそうな生徒たちを集める学園の思惑とは?はじめてのお化粧の影響は如何に?
三国志 第八巻
宮城谷 昌光
単行本 文藝春秋 2009-09-15
歴史
読み終わった
(2009-10-12)
曹操の死によって、魏は曹丕の黄初の時代に移る。後漢王朝期も終焉となった。本当の三国時代がはじまるのである。曹操、関羽、張飛、劉備が歿する。また、幾多の武将が表舞台から消えていった。曹丕、孫権、諸葛亮へと世代は移り変わっていく。
やんごとなき読者
アラン ベネット
単行本 白水社 2009-03-11
小説他
読み終わった
(2009-09-21)
話は、70代後半の女王エリザベス二世がはじめて読書に夢中になってしまったらどうなるか、と云ったものです。本職中の本職の女王と言われるエリザベス女王が、移動図書館を覘くことがあるのかなんてことは脇に置き、冒頭から何やら面白い。「ジャン・ジュネ」につ...
魔法の館にやとわれて―大魔法使いクレストマンシー
ダイアナ・ウィン ジョーンズ
単行本 徳間書店 2009-05
Fantasy
読み終わった
(2009-09-05)
クリストファーがクレストマンシーになる前のお話です。クリストファーは第十二系列から第七系列の世界へ。そこでは、ストーチェスターに住むコンラッド・テズディニク、別名、コンラッド・グラントが、「業を背負う」やら「可能性の糸をひく」やらで、クリストファ...
ドラゴン・ティアーズ──龍涙
石田 衣良
単行本 文藝春秋 2009-08-07
世相
読み終わった
(2009-09-05)
真島誠がいつものように活躍か。有名エステサロンや出会い部屋チェーン店とか相手にし、最後の「ドラゴン・ティアーズ-龍涙」で「世界って、どんどん安くなっていくよな?」と言いながら、中国からの研修生の話となるのです。さて、こちらの相手は?そして、龍涙とは?
ころころろ
畠中 恵
単行本 新潮社 2009-07-30
Fantasy
読み終わった
(2009-08-29)
いつものように鳴家をはじめ妖たちが勢揃い。でも、いつもと少々違うかな。はじめての話が今頃、こんなことになろうとは。人にも神にも、抱える思いがあるものさ。ころころころろと転がる音はなんの音。「しゃばけ」シリーズ第八弾。忘れる訳にはまいりません。
猫風船
松山 巖
単行本 みすず書房 2007-06-16
Fantasy
読み終わった
(2009-08-11)
「猫風船」には掌篇41篇が納められている。奇妙な風景を通り過ぎる中に掌篇「猫風船」がある。暑い夏、「うるさいから眼を開けると、眼の前に三毛猫の大きな顔がある」。陽射しが戻ってきた中で、今朝の猫たちもそうなるのかなと思ってしまう「猫風船」。
きのうの世界
恩田 陸
単行本 講談社 2008-09-04
Mystery
読み終わった
(2009-08-02)
「みんな知っていたはずだ。だけど、知らないふりをしてきただけさ」。水路が走り、奇妙な塔がたつ。そんな町の川を渡ると、丘陵に水無月橋がある。そこで起こった殺人事件。孤独な世界での事件は、ミステリーなのか、幻想なのか、あなたは迷うに違いない。
モダンタイムス (Morning NOVELS)
伊坂 幸太郎
単行本 講談社 2008-10-15
世相
読み終わった
(2009-08-02)
「実家に忘れてきました。何を? 勇気を」てなところから始まるお話は、加速度的に異様さを増していく。「誰もが自分のまわりを気にしている。警戒して、監視してる」のだ。検索すりゃどうなることやら。さて、過去の事件の真相とは、そして、国家の英雄とは一体。
ミカイールの階梯〈上〉 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)
仁木 稔
単行本 早川書房 2009-05
SF
読み終わった
(2009-07-10)
「ミカイールの階梯」では、場所が場所だけにイスラム系のマフディ教団やロシア系の中央アジア共和国なるものが登場。教団内部の勢力争いに自爆テロ。知性機械ミカイールにアクセスできる階梯(ミアラージュ)や赤毛の精鋭部隊(グワルディア)。加えて、殺戮機械パ...
天空の竜宮城 (大江戸妖怪かわら版 4)
香月 日輪
単行本 理論社 2008-08
Fantasy
読み終わった
(2009-07-04)
「ただの偶然か、はたまた何の神のいたずらか、まったく別の人生を歩むことになった」雀は、「大首のかわら版屋に雀あり」と言われる腕っこき。今回はどんな「ありがた山の椎の木山椒」に出会うのか。まずは、蘭秋太夫の「水鳥、桜に舞う」(え~と、野暮なことでご...
胡蝶の失くし物―僕僕先生
仁木 英之
単行本 新潮社 2009-03-19
Fantasy
読み終わった
(2009-06-28)
今回の旅は、暗殺者集団「胡蝶」に追われることになる。でも、そこは僕僕先生と王弁のこと。「面白そうな匂いがどんどん強くなってくる。・・・」と僕僕先生が言えば、「自分と一緒にいる理由が、退屈しない、でも王は構わない」なんて思ってる。。「胡蝶の失くし物...
訪問者
恩田 陸
単行本 祥伝社 2009-05-14
Mystery
読み終わった
(2009-06-20)
舞台は山奥の洋館、老人たちの昔話、そして映画。嵐に閉ざされた山荘に集まる朝霞一族。訪問者とは一体誰なのか。3年前に不慮の死を遂げた朝霞千沙子、その千沙子に育てられた映画監督峠昌彦の急死。二つの死の謎。昔話に謎を解く鍵が秘められているのか。
英雄の書 上
宮部 みゆき
単行本 毎日新聞社 2009-02-14
Fantasy
読み終わった
(2009-06-14)
「一の鐘の響きは朗々と猛々しくなる。念歌は霧に呑まれ、万書殿の頂が、霧のヴェールを透かして姿を現す」。「二人の幼子と、一人の僧侶と、一人の魂なき流浪者の織りなす、忌まわしき命の物語」が始まった。忌まわしき命の名を「英雄」という。時には「黄衣の王」...
アイスクリン強し
畠中 恵
単行本 講談社 2008-10-21
Fantasy
読み終わった
(2009-05-30)
明治23年、築地の居留地近くに西洋菓子屋「風琴屋」を始めた皆川真次郎と、彼を取り巻く元若様方の溜め息混じりの活躍を描いてます。「アイスクリン強し」のほかに、「シュウクリーム危うし」などもありまして、「喋らなければ麗しくも花のごとき女学生」小泉沙羅...
残される者たちへ
小路 幸也
単行本 小学館 2008-12-18
Fantasy
読み終わった
(2009-05-10)
<方野葉団地>、そこは「まるで、まるで、ひとつの大きな生き物みたいだった」。それが今では「ゴーストタウン」。二十数年振りの同窓会に出席したジュンチとアッキ。二人は友だちだったのか。彼らが出会った時、<方野葉団地>で何事かが動き始める。残される者た...
草祭
恒川 光太郎
単行本 新潮社 2008-11
幻想
読み終わった
(2009-02-08)
トロッコ列車が走り、水路を行くと文明世界は忽然と消えて野原が広がり、屋根の上を獅子舞が通り過ぎ、線路を行くと天化の宿やら幻の世界が待っている。そこにいるのはけものなのか怪なのか、はたまた人の存念か。全ては美しい山奥の「くさのゆめものがたり」なのか...
薄妃の恋―僕僕先生
仁木 英之
単行本 新潮社 2008-09
Fantasy
読み終わった
(2009-01-25)
「僕僕先生」第二弾。王弁のもとに戻ってきた僕僕先生、またもや幸せな気分の王弁を当てどない旅へと連れ出した。勝手気ままな僕僕先生と王弁の前に現れたのが「薄妃。薄妃、その恋とは何でしょう。まァ、いつものように読んでのお楽しみと云うことにいたしましょう。
ぼくとポチのおかしな12人のともだち
きたやま ようこ
- 理論社 2003-05
Fantasy
読み終わった
(2009-01-18)
ともだちが増えるといろんなことができる。しっぽをまいて目をつぶり、わんと吠えることだってできるんだ。お月さまが帽子をかぶって降りてきたのは昔々のお話。最近はもっと何だってできるのだ。1月に紹介するのがピッタリ。気分もほんわかしてしまう。
砂漠 (Jノベル・コレクション)
伊坂 幸太郎
単行本 実業之日本社 2008-08-01
世相
読み終わった
(2008-09-15)
東堂、南、西嶋、北村、鳥井、5人の学生を中心に入学から卒業までを描いた作品。麻雀で集まった5人、何となくノンポリ学生の怠惰な生活なのかと思っていると、そうでもない。犯罪に巻き込まれたり、超能力者までいて、最後はサン・テクジュペリの「人間の土地」に...
不連続の世界
恩田 陸
単行本 幻冬舎 2008-07
幻想
読み終わった
(2008-08-24)
「月の裏側」の塚崎多聞が出てくる。ジャンヌの言葉が蘇る。「ねえ、あのひとたち、なんだか生死の区別がつかないみたい」。 空と時間は溶け合って不連続にうつろう。彼の浮遊感は果たして他者の不可思議ゆえなのか。不連続に思えるものは川のように連続しているの...
おそろし 三島屋変調百物語事始
宮部 みゆき
単行本 角川グループパブリッシング 2008-07-30
怪奇
読み終わった
(2008-08-17)
叔父の伊兵衛が言い出した“変わり百物語”。おちかの事情も絡み合い、何やら怪しきことが動き出します。曼珠沙華の血のように紅い花の群れの中に何が見えるのでしょうか。死者、生者、亡者それぞれの思いが交差して、「三島屋変調百物語事始」が幕を切ったのでありま...
非正規レジスタンス―池袋ウエストゲートパーク〈8〉
石田 衣良
単行本 文藝春秋 2008-07
世相
読み終わった
(2008-08-10)
今回は「千川フォールアウト・マザー」、「池袋クリンナップス」、「定年ブルドック」、「非正規レジスタンス」の4話です。いつものように真島誠がトラブルシューターとして活躍。「この世には見えない家族っているよな」で始まりますが、見え過ぎるマコトのおふく...
いっちばん
畠中 恵
単行本 新潮社 2008-07
Fantasy
読み終わった
(2008-08-03)
今回も、仁吉、佐助の兄や達、鳴家をはじめ妖たちはいつものように勢揃い。そこに幾つか事件が持ち込まれ、若だんな自身も渦中の人となることも。甘やかすばかりの兄や達、若だんながそろそろ大人への一歩の時と感じているのかもしれません。さてはて、「いっちばん...
オフェーリアの物語 (ミステリーYA!)
山田 正紀
単行本 理論社 2008-05
Fantasy
読み終わった
(2008-08-03)
不思議な物語です。少女リアは人形使(にんぎょうし)。人形オフェーリアは人間のふりをしているのでしょうか。そう、人間を擬態しているのです。人形が人間の心を模しているのです。旅芸人、影華と旅をしながら、リア、オフェーリアは照座御代と影歩異界とを漂うの...
草葉の陰で見つけたもの
大田十折
単行本 光文社 2008-06-20
怪奇
読み終わった
(2008-07-13)
「草葉の陰で見つけたもの」と「電子、呼ぶ声」の2篇が収められています。生きた生首の話は異様な光景なのですが、そこに何を感じるかは読み手次第というところでしょうか。さて、「電子、呼ぶ声」は、製造されてすでに十六年、約八ヶ月ぶりに起動した「私」の話です。
RDG レッドデータガール はじめてのお使い (カドカワ銀のさじシリーズ)
荻原 規子
単行本 角川グループパブリッシング 2008-07-04
Fantasy
読み終わった
(2008-07-07)
主人公は鈴原泉水子なる中学三年生の女の子。祖父である鈴原竹臣が宮司を務める玉倉神社に預けられています。そのせいか泉水子は極端な引っこみ思案なのでした。高校進学を巡り、話は意外な方向へ。レッドデータガール、そして、はじめてのお使いとは何でしょう。
スタンド・バイ・ミー 東京バンドワゴン (東京バンドワゴン)
小路 幸也
単行本 集英社 2008-04-25
Home-drama
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(2008-05-11)
このシリーズ、下町の風情が出ていて、なかなか楽しい作品です。毎回、様々な事件が起きますが、そこは古本屋「東京バンドワゴン」の家訓「文化文明に関する些事諸問題なら、如何なる事でも万事解決」なんてことでして、今回も4つの事件が起こります。
モーニング Mourning
小路 幸也
単行本 実業之日本社 2008-03-19
世相
読み終わった
(2008-04-20)
真吾の葬儀で福岡に集まった彼らは、同じ大学でバンドを組み、同じ屋根の下に4年間住んでいた。既に45才、卒業後は殆ど集まっていない。淳平の「自殺するんだ」と云う一言で、ロングドライブが始まる。20何年間前の日々を思い出す4人。淳平の自殺の理由とは。
雲上都市の大冒険
山口 芳宏
単行本 東京創元社 2007-10
Mystery
読み終わった
(2008-03-30)
標高1150メートルにある東北の四場浦炭鉱。そこは雲上の楽園という表現がぴったりの場所だった。そこで起こる奇怪な事件。事件に挑むしがない弁護士、殿島直紀と何やら怪しげな雰囲気を醸し出す二人の探偵。彼らは果たして謎を解き明かせるのか。
夜を守る
石田 衣良
単行本 双葉社 2008-02-13
世相
読み終わった
(2008-03-23)
増井信という老人と出会ったことから、川瀬繁、橋本直明、服部要、岡田由紀夫の4人は、アメ横界隈の夜を守ることになった。それが、福島なまりのイケメンやらストリートネーム付けてもらって喜ぶヤクザさんとか色んな事件に巻き込まれるのでありました。
相棒
五十嵐 貴久
単行本 PHP研究所 2008-01-12
Fantasy
読み終わった
(2008-03-02)
ここまで奇想天外だと、それはそれで清々しいとも言えるのではないでしょうか。多分、土方なら「そんな馬鹿な話があるか」と怒鳴る。「ほにほに。じゃが、大法螺はまっこと気持ちがええもんじゃ」と龍馬が言い、「おいにはわかりもうさん」と西郷どんが言うのかも。
宇宙への秘密の鍵
スティーヴン ホーキング,ルーシー ホーキング
単行本 岩崎書店 2008-02-09
Fantasy
読み終わった
(2008-02-24)
環境保護者の家庭で育つジョージが、お隣のアニーや父親の科学者エリックに出会ったことから、お話は始まる。生意気なコンピュータ、コスモスも登場する。我々が使うパソコンも、話はしないにしても大体が生意気だし、時々自我を主張するものであるが(使い方が悪い...
いのちのパレード
恩田 陸
単行本 実業之日本社 2007-12-14
Fantasy
読み終わった
(2008-02-17)
幻想の世界へ徐々に引き込まれていって、最後にSF的な味わいが残る短編集。「観光旅行」から始まって全部で15篇。最後辺りの「走り続けよ、ひとすじの煙となるまで 」、「いのちのパレード」、「夜想曲」を続けて読むと何だか別の世界が見えてくるような気がする。
ダンシング・ヴァニティ
筒井 康隆
単行本 新潮社 2008-01
SF
読み終わった
(2008-02-10)
これは美術評論家、渡真利の人生なのか明晰夢なのか。それとも他者の夢なのか。リフレイン、リフレイン。この人生はリフレインしながら進んでいく狂気の世界。誰の夢か判らぬままに、ふくろうが歌い、ソフトブリーズが歌い、コロスが歌うは「ダンシング・アウル」。
ゴールデンスランバー
伊坂 幸太郎
ハードカバー 新潮社 2007-11-29
Mystery
読み終わった
(2008-01-06)
青柳雅春は金田貞義首相暗殺犯に仕立て上げられる。舞台は仙台、岩手じゃない。嫌なことに監視社会をメディアが煽動する。これじゃ何だって出来てしまう。さて、その青柳がどうなるかは読んで頂くと致しましょう。伊坂氏だけに通常の終わり方じゃございません。
ホルモー六景
万城目 学
単行本 角川書店 2007-11
Fantasy
読み終わった
(2007-12-16)
あの「鴨川ホルモー」の続編(?)が出たのです。帯に「今度は恋だ」と書いてあるように、時代を超え、空間を超えたホルモーの周辺で巻き起こる恋の物語でございます。いまさら、ホルモーとは何かなんて言いませんが、まァ、この味付けがあればこその外伝でしょうか...
夢見る黄金地球儀 (ミステリ・フロンティア)
海堂 尊
単行本 東京創元社 2007-10
世相
読み終わった
(2007-11-24)
時は2013年、場所はお馴染みの桜宮市。優柔不断を絵に描いたような平沼平介の身に騒動が巻き起こる。馬鹿馬鹿しいことに桜宮市が1988年に1億円で作った黄金の地球儀を巡る大騒動。。「ジハード・ダイハード」はいいけれど、「雪見イチゴ強奪作戦」は果たしてどうな...
ブラックペアン1988
海堂 尊
単行本 講談社 2007-09-21
世相
読み終わった
(2007-11-11)
グッチーこと田口公平が学生の時代、東城大学医学部総合外科学教室の主催者は佐伯清剛教授であった。帝華大学第一外科教室から着任した高階講師と佐伯教授との不穏な関係、渡海征司郎の不可解な行動。話は1988年の手術へと進んでいく。ブラックペアンとは?
秋の牢獄
恒川 光太郎
単行本 角川書店 2007-11
幻想
読み終わった
(2007-10-18)
「秋の牢獄」には、「秋の牢獄」、「神家没落」、「幻は夜に成長する」の三篇が収められている。「夜市」で子供の頃に見た幻のような、déjà vuの世界へと誘われ、「雷の季節の終わりに」で異界へと引き込まれた我々は、遂に11月7日に連れてこられてしまったのか。...
つくもがみ貸します
畠中 恵
単行本 角川書店 2007-09
Fantasy
読み終わった
(2007-10-14)
生まれて百年を経ると『付喪神』になるものもあるのだねぇ。お紅と清次の姉弟が営む出雲屋は深川の古道具屋兼損料屋。そこに大層立派な付喪神が集まった。何とも頼りない若い二人と文句を言いつつ心優しい付喪神たち。千々に乱れる心と心。金じゃ人の幸せは買えやせぬ。
異界から落ち来る者あり〈上〉 (大江戸妖怪かわら版 (1))
香月 日輪
単行本 理論社 2006-06-02
Fantasy
読み終わった
(2007-10-08)
さて、この物語の大江戸は、江戸は江戸でも一ツ目に三ツ目、鬼面に獣面などなど奇奇怪怪な別世界。妖怪都市なのでありました。かわら版屋で働く雀は唯一の人間。人気のかわら版を書いている。何故に雀がいるのか、何が起きるのかなんぞは、読んでみておくんなせぇ。
三国志〈第6巻〉
宮城谷 昌光
単行本 文藝春秋 2007-09
歴史
読み終わった
(2007-09-23)
華北を全て支配し、荊州を手に入れることとなった曹操の軍は、周瑜や魯粛の言により会戦を決めた孫権や荊州を脱出した劉備の同盟軍と赤壁に於いて激突する。「赤壁の戦い」である。諸葛亮の登場、周瑜や黄蓋の活躍、荊州南部での劉備の南徇、まさに三国鼎立前夜である。
三年坂 火の夢
早瀬 乱
単行本 講談社 2006-08-10
Mystery
読み終わった
(2007-09-04)
大火の中を疾走する俥曳き。「これは全て夢か?」、三年坂で俥夫は囁くように言った。内村実之は父と兄の謎を追う。その鍵は「三年坂」。三年坂と火の夢が交互に現れるように高嶋鍍金もまた大火の謎を追っていた。二つの線は何処かで交わるのか。そして、謎は解明さ...
うちの一階には鬼がいる! (sogen bookland)
ダイアナ・ウィン ジョーンズ
単行本 東京創元社 2007-07
Fantasy
読み終わった
(2007-08-26)
マッキンタイア家は子連れ再婚家庭である。母方にキャスパー、ジョニーの兄弟と妹のグウィニー、父方にダグラス、マルコムの兄弟。それでなくとも仲の悪い5人に、父親ジャックが買ってきた二つの不思議な化学実験セットが大騒動を巻き起こす。魔法生成化学/魔術舎...
楽園〈上〉
宮部 みゆき
単行本 文藝春秋 2007-08
Mystery
読み終わった
(2007-08-18)
前畑滋子のもとへ持ち込まれた不思議な依頼。過去の事件の傷に触れるような調査、それは新たな事件へと繋がっていく。殺された少女の実態は? 最近の世相を背景に、滋子は次第に凶悪な何者かへと迫っていく。様々な人々の記憶が行き交うなか、滋子は何を見つけ出す...
木洩れ日に泳ぐ魚
恩田 陸
単行本 中央公論新社 2007-07
Mystery
読み終わった
(2007-08-18)
「木洩れ日に泳ぐ魚」、これも記憶の断片なのだろうか。。「たぶんこれは、一枚の写真についての物語なのだろう」で始まる物語は、記憶の断片に反射する光のように散らばる。触れ合うようで、何処にも接点のない恐怖。非日常的な状況が記憶の訪れとともに日常的な冷...
烏金
西條 奈加
単行本 光文社 2007-07
Fantasy
読み終わった
(2007-08-18)
しがない金貸しを生業としている業突く婆、お吟のもとへ、勘左と云う烏とともに舞い込んだ浅吉。なかなかの働き者、気働きも良い若い衆だが、何やら訳ありの様子。お武家に町人、色んな借金問題を解決していくのだが、さてはて、浅吉とは一体何者なのだろうか。そし...
シー・ラブズ・ユー 東京バンドワゴン (東京バンドワゴン)
小路 幸也
単行本 集英社 2007-05-25
Home-drama
読み終わった
(2007-08-18)
「東京バンドワゴン」の続編である。あの下町の古本屋「東京バンドワゴン」を舞台に、「堀田勘一」一家がまたもや繰り広げる事件解決の物語。なんて書くと、大変な事件かと思うでしょうが、そうでもない。堀田我南人がいつも言うように「LOVEだねぇ」てなお話なんだ...
イリアム (海外SFノヴェルズ)
ダン シモンズ
単行本 早川書房 2006-07
SF
読み終わった
(2007-08-05)
波瀾万丈のSF叙事詩と言うのか、気宇壮大、天空海闊、空前絶後の宇宙闇鍋とでも言うのだろうか。流石にDan Simmonsである。ホメーロスの二大叙事詩「イーリアス」と「オデュッセイア」を下敷きに、様々な名作が引用されているのだが、時代は主に数千年後の未来、場...
家日和
奥田 英朗
単行本 集英社 2007-04-05
悲喜劇
読み終わった
(2007-07-29)
幾つかの家が登場しますが、題名からはどんな家かは分かりません。「サニーディ」、「ここが青山」、「家においでよ」、「グレープフルーツ・モンスター」、「夫とカーテン」、「妻と玄米御飯」の計6つの家が語られています。ほ~そんなものかいと恐れ入ったり、納...
鴨川ホルモー
万城目 学
単行本 産業編集センター 2006-04
Fantasy
読み終わった
(2007-07-22)
ホルモン焼きの話ではない。知る者だけが知り、伝える者だけが伝え、京都に脈々と受け継がれてきたのが「ホルモー」なのである。そこには題名や表紙からは窺い知れない世界が展開されていく。さてはて、いよいよ「ホルモー」について語られるときがきた。一種独特の...
前巷説百物語 (怪BOOKS)
京極 夏彦
単行本 角川書店 2007-04
怪奇
読み終わった
(2007-07-15)
所詮は小股潜りが御行乞食となりて「御行為奉」。そう、所詮この世は夢幻。人の真実は、その人の中にしかないのです。在って欲しいもの、在るべきだと考えられるものが、ないのに在る外の巷は夢、この世は全て幻のようなもの。その巷にりんと鈴の音がして、又市の話...
ミノタウロス
佐藤 亜紀
単行本 講談社 2007-05-11
小説他
読み終わった
(2007-07-07)
主人公はロシア農村地帯に生まれた次男である。一文無しのどん百姓の小倅と云う訳ではない。ある程度の知能を有するが、自らを「本質的にけだもの」だと思っていた。彼はロシア革命後の混乱と云う迷宮に放たれる。これを虚無と呼ぶのだろうか。いずれにせよ、驚くべ...
ちんぷんかん
畠中 恵
単行本 新潮社 2007-06
Fantasy
読み終わった
(2007-07-01)
「しゃばけシリーズ」第六弾。「己も兄も皆も、いつまでも、昨日と同じではいられない」。心を震わせ乱す若だんな。仁吉、佐助の兄や達は甘やかし、鳴家たちは「きゃわわわ-」と慰める。次の日には今まで思いもしなかったことが、待っている。幸も不幸もあるものの...
Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク〈7〉
石田 衣良
単行本 文藝春秋 2007-04
世相
読み終わった
(2007-06-17)
IWGP第七弾。「人は変わる。誰にもそれをとめることはできない」そうだ。ふたつに分かれてしまった世界を描く「要町テレフォンマン」から、「幽霊を見たことがあるかい?」なんて唐突に問われる「Gボーイズ冬戦争」まで話は軽快に飛んでいく。幽霊やら影やら蠢...
朝日のようにさわやかに
恩田 陸
単行本 新潮社 2007-03
幻想
読み終わった
(2007-06-10)
W・Mがトランペットで奏でる「朝日のようにさわやかに」。ダークグリーンのグロールシュの壜。緑色のタイル。緑の壁。そして想像と真実との乖離。音は奇妙な伝わり方をし、朝露のように現実と幻の間を通り過ぎていく。そんな不思議な感覚の「朝日のようにさわやか...
ジェネラル・ルージュの凱旋
海堂 尊
単行本 宝島社 2007-04-07
世相
読み終わった
(2007-06-03)
「チーム・バチスタの栄光」シリーズ第三弾。田口、白鳥、姫宮勢揃い。ジェネラル・ルージュの伝説が次第に明らかになっていく。救命救急センターの速水部長は、モニタ画面に囲まれて何を考えていたのか。リスクマネジメント委員会やエシックス・コミティはどう動く...
ドリームバスター〈4〉
宮部 みゆき
単行本 徳間書店 2007-05
Fantasy
読み終わった
(2007-05-27)
D・B仲間のマッキーを救出に行ったシェンとマエストロ。時間炭鉱に残ったシェンはどうなるのか。そこで出会ったヒロム、キエ、ユキオやマッキーの運命は如何に。また、真紅のドレスの女は一体誰なのか。そして、マエストロにも分離系二重身現象が発生してはいない...
鹿男あをによし
万城目 学
単行本 幻冬舎 2007-04
Fantasy
読み終わった
(2007-05-20)
おれは少々神経過敏と教授に言われ、奈良の女子高へと臨時教師でいくことに。奈良では当然ながら鹿登場。京都、大阪からは狐に鼠もご登場。「さあ、神無月だ-出番だよ、先生」と言われても、おれはどうしたらよいのやら。本当に日本を救えるのだろうか。それは読ん...
巨船ベラス・レトラス
筒井 康隆
単行本 文藝春秋 2007-03
小説他
読み終わった
(2007-03-21)
文学にはこう云う使い方もあったんだ。「現代日本文学の状況を鋭く衝く戦慄の問題作!」。巨船べラス・レトラスは「今のところは霧の中」、誰も「どこへ行くのかよく知らないんですよ」。文化的ミームだろうがなんだろうが、まァ、読んでみて下さい。いやはや全く、...
フィッシュストーリー
伊坂 幸太郎
単行本 新潮社 2007-01-30
世相
読み終わった
(2007-02-25)
この本には「動物園のエンジン」、「サクリファイス」、「フィッシュストーリー」、「ポテチ」の4つの話が収められている。懐かしい人物に会えたような作品や似た人を思い出す作品のなか、売れないロックバンドが歌う『僕の孤独が魚だとしたら…』から不思議な物語が...
チーム・バチスタの栄光
海堂 尊
単行本 宝島社 2006-01
世相
読み終わった
(2007-02-12)
「チーム・バチスタの栄光」では、厚生労働省大臣官房秘書課付技官なんて名刺を出す(このように書くとお判りの通り、別の名刺も持っている)白鳥圭輔が先を暗示しています。なんせ「擬音語なら“ぎとぎと”、擬態語なら“つるん”」なんて人物なのだ。コード・ネーム(...


