互いが背負っているすべての歴史からおさらいしなければ、目の前にあるコップ一杯の水の話すらできない。それがニューヨーク。
ソール・ベローに触れるのははじめてだったが、まだこの作家の感覚を掴めないでいる。ヘルマン・ヘッセよりも現代的な分、話は想像しやすいけれど家族や配偶者との問題を出されるとなかなか入り込めなくなる。
それでも貧乏出身なので哀れなぐらい金に困り果てて、他殺という手段で自殺したがる気持ちは痛いほど身に覚えがある。
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- 感想投稿日 : 2017年7月15日
- 読了日 : 2017年7月15日
- 本棚登録日 : 2017年7月10日
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