この日をつかめ (新潮文庫 ヘ 3-1)

  • 新潮社 (1971年3月1日発売)
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本棚登録 : 112
感想 : 7

互いが背負っているすべての歴史からおさらいしなければ、目の前にあるコップ一杯の水の話すらできない。それがニューヨーク。
ソール・ベローに触れるのははじめてだったが、まだこの作家の感覚を掴めないでいる。ヘルマン・ヘッセよりも現代的な分、話は想像しやすいけれど家族や配偶者との問題を出されるとなかなか入り込めなくなる。
それでも貧乏出身なので哀れなぐらい金に困り果てて、他殺という手段で自殺したがる気持ちは痛いほど身に覚えがある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年7月15日
読了日 : 2017年7月15日
本棚登録日 : 2017年7月10日

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