はたして「年を取るのが楽しくな」ったりするんだろうかと懐疑的な思いで手に取った斎藤孝氏の最新刊.
章立ては
序章 「人生時間」を考える
第1章 趣味を究める
第2章 学びの真髄に触れる
第3章 孤独と付き合う
第4章 老いや死と向き合う.
古今東西の書物からの幅広い引用を交えながら,年をとって仕事から解放されると,こういうこともできますよ,こう考えると年をとるのが楽しくなりますよ.この現代,やる気さえあれば情報も機会もすぐ手に入りますよ.そして,そういう風に生きるには45歳を超えたあたりからの準備が大切だと説く.
まったくもっともなことばかり.けれど時間と心と懐に余裕がないと始められないことも多いなぁ.それと定年後に本を読むのは大変じゃないかな.集中力は落ちるし,視力は弱るし.そんなことを言っている私にはまあ無縁な本でした.
それにしてもいつも思うけど,これだけ本をだすネタがよく続くなと感心する.東大受験の頃から築きあげた高度な情報処理能力で,本,テレビ,映画などいろいろなものから,情報を吸収し,それをアウトプットに合わせていろいろ組み替えているだけなんだろうけど,まあ常人ではないな.
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
宗教・社会・哲学
- 感想投稿日 : 2016年10月15日
- 読了日 : 2016年10月15日
- 本棚登録日 : 2016年10月13日
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