その血に翻弄される中本の一統の男たちを、路地でただ一人の産婆であり、千年も生き、路地の過去も未来も見てきたオリュウノオバが回想するように甦らせる。
どれもが神話のようだった。
路地の反対側の南米へも繋がって、上下左右もない宇宙空間におかれた地球を想像すれば、たちまち時空は歪み始め、生と死の繰返しを思う。
壮大な宇宙の中に路地の風がささやかに吹いている。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学 日本
- 感想投稿日 : 2017年9月3日
- 読了日 : 2017年9月3日
- 本棚登録日 : 2017年9月3日
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