雨の牙 (ヴィレッジブックス F ア 1-1)

  • ソニ-・ミュ-ジックソリュ-ションズ (2002年1月1日発売)
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感想 : 11
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本屋さんで平積みになってるとついつい手にとってしまいます。

まんまと商戦に乗っかってしまう単純なアタシ・・



しかも”映画化決定!”とか書いてあったらまず90%は買いますね^_^;

この作品、既にもう一冊、雨の影が出ています。勿論、買いました。



主人公は日米ハーフの殺し屋、わたし的に好きなタイプの自らの哲学と美学を持った殺し屋で、やたらつおいっ!24のジャックを彷彿とさせますが、違う所、やたらお喋り・・実際はお喋りじゃないのです。殺し屋ですから、自分のこと、過去のこと、触れたがりません。
では何故、お喋りと感じたか・・それは書法が『私は・・・』の文体だからです。
自分のこと、過去のことは語らないのだけど『私は目覚めてカーテン越しの初冬の空を見上げた・・(例えです、文中にはありません) 』みたいな書き方なので、いくらお喋りじゃないニヒルな殺し屋を気取っても、なんかお喋りな気がしちゃうのです。これ、書き方変えたらもっとニヒル度、上がるんだろうになぁ〜
と、ちょっと勿体無かったです。

実際にいたら困る殺し屋さん、身内がそんなもんの手にかかったらたまりませんっ!
でも、小説や映画の中だとそういうテーマ、ちょっと好きです。



映画化されたら主人公のジョン・レインはどなたがするのでしょう・・
製作は日本でしょうか・・それともアメリカ?
それによって随分、出来上がりも変わりますから・・

ただ、舞台がWASABIのように日本で、しかも実在するブルーノートやらアルフィーやらが出てくるので、なんとなく日本が製作しそうです。



他の皆さん、どのように読まれたかな?と検索してみたら賛否両論。
尾行の描写がこれでもかっ!って位ひつこいっ!とか(笑)
でも、私は面白かったですよ。
へぇ〜そんな風にして尾行って巻くのか・・とか。
物は取り様です。
ただ、あんなふうにしないと目的地につけない殺し屋さんは大変だ・・待ち合わせの時間、私なら読めない・・いかに最短時間で行けるか・・しか考えてないし^_^;


引き続き、雨の影も読みます。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 翻訳モノ
感想投稿日 : 2006年6月29日
本棚登録日 : 2006年6月29日

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