逝年―Call boy〈2〉 についてのみほさんの感想

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ジャンル色々、デパートのような本棚です。ブログを始めてからの(2004.12月)読書記録です。

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著者: 石田 衣良
集英社 / 単行本 / 197ページ / 2008-03
ISBN/EAN: 9784087712247
価格: ¥1,470

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みほさんのレビュー

娼年の続編になります。
娼年は2001年の作品で、本書は一年後のリョウたちを書いているのですが、今年出たので、7年たっています。
娼年は、当時、ドラマ化だったか映画化の噂がありましたが、どうしちゃったのかなぁ・・・
あの時イメージしていたキャスト、7年たっちゃったからねぇ・・・^_^;

えぇ・・・本の説明と内容(青字)私は違うと思います。
本の説明だけ読むと、どっか肉欲が先行しているような気がしませんか?
私が読んだ限りでは違ってた・・・
リョウや静香さんたちがやっていることは、確かに違法、だけどそこには”良い嘘”と”悪い嘘”に似た所がある。
相手に生きる希望をなくさせたり、立ち上がることが出来なくなるような絶望感を与える真実が良い行いだと云えるかな?ってとこです。

それとか、著名人が自分の立場やコネとか使って『出来る限りの最上級の治療を受けさせました』とか云って、それが美談みたいに書籍化されたのを間違って読んじゃったりした時に、とっても嫌な気持ちになって、それは美談ではなくって下品だと感じるのは私だけでしょうか・・
もし、同じ病に苦しんでいる人がいたら、どう感じるだろう・・同じ病気、でも、同じコネはないでしょ?
あなたの大切な人は助かった・・でも、私には同じようにしてあげることができない・・・
そんな時に私が感じる怒りは”こそっとしたら?”って所なのです。
世の中、平等じゃないです。
それぞれ持っているものが違います。
そこで自分が持っているものが当たり前だと思ったらダメだと思うのね・・
病気が治ったのは、そりゃ、本当に良かったって思います、素直にね・・問題はそこじゃないです。
世の中には、こそっと成り立つこともあるんじゃないかな・・・ってところなんです。

そんなことをふと思ったわけです・・・

さて、娼年では、人を寄せ付けない硬い殻をかぶったリョウが、人の闇に触れるごとに、自然と殻を脱ぐように、素直に受け入れて変わっていく様子が、一つ一つ、成長のように感じられました。
一年後のリョウは、すっかり洗練され、人として出来上がりつつあるのだけど、ここでまたリョウは幼い頃に乗り越えられなかったことを、それがトラウマになってしまったことを受け入れて解決します。
作家:石田衣良じゃなかったら、こんなふうにはきっと書けなかっただろうなぁ・・・
それは、決して美化しているのではないのです。
ありのままなのです。ほんと・・ありのまま・・・
テーマはどちらもセンセーショナルだけど、それが闇だの破廉恥だのではなく私は読めました。

今回こちらを読むにあたり、珍しくもう一度娼年を読み直してから読み始めました。
そうしたいって思える作品です。

ちなみに、映像化された時の配役、私なりに考えました^_^;

リョウ:松山ケンイチ・・・・2001年には長瀬くんでした。
アズマ:小池徹平
メグミ:水川アサミ
サクラ:蒼井 優(ソニンもいいなぁ)
静香: 真矢みき・・・2001年にはかたせ梨乃さんでした。

なんて想像しながら読むのって面白い・・・^_^;
2008年04月09日 21:53:12

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