レビュー by denkanaさん
解説のなかで、歌人の穂村弘が「吹き零れそうな熱い夢を、ずっと胸に抱いていられるのは天才か少女だけだ」と述べている。
ああ、確かにそうなのかもしれないと思う。
友達の瞬きひとつひとつ、自らの呼吸ひとつひとつさえも、
あまりにも感受性の強い年頃の少女にとっては、自分の人生を揺るがす大事件になりかねない。
繊細で、壊れそうな感情をもって学校という閉鎖的な場所で生きることのつらさ。そして、それを感じ取れていた頃の愛おしさ。
そんなことをぼんやり思いました。
三浦しをんさんの本は恐ろしく読みやすく、外れがない。
また、文体を作品によって変えられる点がスゴイなといつも思います。
今回も三人の少女のそれぞれの三つの短編でなりたっているのだけれど、主人公の性格によって三つの話どれも違う印象を抱きました。
女子校もののはかない感じはとても好きです。
レビュー登録日 : 2011年09月23日
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