仕事に効く教養としての「世界史」II 戦争と宗教と、そして21世紀はどこへ向かうのか?

著者 :
  • 祥伝社 (2016年10月1日発売)
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本棚登録 : 441
感想 : 29
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続編ということで期待して手に取ったが、期待を裏切らない内容であった。
前著では扱っていなかった中東・アフリカ・アメリカ、そしてそれらをつなげるための西欧の動きとしてルネサンスや近代ヨーロッパを取扱い、最後に20世紀を総括しつつ21世紀の展望を記している。
中学や高校の授業では点としてしか認識できない歴史を、見事なまでに線としてつなげている。
ぜひとも受験勉強の休憩時間にでも読んでほしい本である。
一般論として、新興国や戦乱や内戦で疲弊した国がテイクオフするとき、すなわち自力で歩き始める時に一番大切なことは中間層を育てることです。そして、中間層が育つためには、国内産業の振興が不可欠です。それにはお金が必要です。それとともに人口が健全に増加していくことが必要です。
つまり、今の日本は二極化、少子高齢化とどちらも逆行した方向に歩んでいるという事なのです。
お薦め図書は購入リストに反映。山川出版の歴史ものは定評がある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自己啓発
感想投稿日 : 2017年1月12日
読了日 : 2017年1月12日
本棚登録日 : 2017年1月12日

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