断章のグリムXVI 白雪姫・上 (電撃文庫 こ 6-30)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス (2011年12月10日発売)
4.04
  • (30)
  • (35)
  • (24)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 392
感想 : 31
5

主の消えた神狩屋で、過去の狂気が蒼衣を蝕んでいく。
そして――。

「『普通』なんて、いつか壊れて、ここに戻って来るよ。蒼衣ちゃんは私の『王国』の国民なんだから――」
握り拳を震わせて言いつのる葉耶。蒼衣を苦しめる、かつて蒼衣が破滅させた少女の幻影。だが、蒼衣は<泡禍>と出会うまで、葉耶の存在すら忘れていた。そして、過去に本当に起きていたことも覚えてはいなかった――。
主が帰ってくることのない神狩屋。活動停止を命じられた雪乃は、そこのみが拠り所かのように待機することしかできない。さらに蒼衣も、神狩屋の書斎で膨大な資料から手がかりを探すしかなかった。何度もそんな作業を繰り返した時、蒼衣の目に入ってきた一つのスクラップブック。そこに記されていたのは、葉耶にまつわる過去の真相。そして――。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ホラー・オカルト
感想投稿日 : 2011年12月13日
読了日 : 2011年12月13日
本棚登録日 : 2011年12月13日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする