源氏物語 巻二 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2007年2月10日発売)
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本棚登録 : 528
感想 : 40
5

読めば読むほどどんどんハマってく。気になったのは、方違いとか占いとか呪術が色々な局面で出てくること。例えば、六条の御息所は「源氏ったら葵の上のところにばっかり行きやがって!」と思い悩んだ挙句、葵の上を難産に陥れた末、呪い殺してしまう(!!)現代人からするとフィクションのホラーだと思うけど、当時の人は本気で御息所を恐れたことだろう。

また、至る所に「香り」の話が出てくる。源氏はナポレオン並に匂ったようで、色々な場所に残り香を残していき、女たちの心を翻弄する。平安時代、お香は今でいう香水のように、個人の魅力を高めるのに一役買っていたのだろう。

2巻目にして新帝の寵愛する姫に手を出していたことがバレ、源氏は遠くへ左遷される。と言っても須磨だから神戸の方だけど。話はクライマックスだと思ったけど、あと8巻続くのだから、これからどんなことが起こるのか楽しみだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本の名作・エッセイ
感想投稿日 : 2011年5月21日
読了日 : 2011年5月16日
本棚登録日 : 2011年5月21日

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