観光立国の正体 (新潮新書)

  • 新潮社 (2016年11月16日発売)
3.74
  • (16)
  • (31)
  • (26)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 303
感想 : 34
5

この『観光立国の正体』で語られている内容の多くは、正しく「実は“判らない”ことを誰かが声を大にして言っていて、“仰せのとおり”とそれを進めようとしている人達も大勢居るが、考えれば考える程に“見当違い”で、一体どういう“程度”なのか?」というように要約してしまって差し支えが無い話題だと思う。
こういう内容…広く読まれるべきだと思う…が…何となく思ったのは、共著者の一人が観光庁か何かの指定する“カリスマ”とやらになっているから、本書は世に出ることが「叶った」のではないかということだ…こういう「公的な何か」が付けられているでもなければ、「知る人ぞ知る、何やらユニークな活動を続け、独自の識見を有する人が在って…」で終始していたかもしれない。本書の内容の多くは「どう考えても正論だが、多数派には至っていない」論のように思えるからだ。「異議在り!!」が、本書のような文章の出発点にはなる筈だが、「☆☆様が仰っている。仰せのとおり…」と大勢がやっている中では、そういうモノは却下の憂き目を見易い…

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書
感想投稿日 : 2017年1月4日
読了日 : 2017年1月4日
本棚登録日 : 2017年1月4日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする