表現が難しいけどこういう作品本当に好き…原作をまだ読んでないのが悔やまれる。
父親の切腹で一気に生活が変わってしまった文四郎を支えてくれる人達が少なからずいて本当に良かった。無言で荷車を押すふくは何も言わないけど、あのシーンはちょっと泣きそうになるよね。
少年時代の文四郎とふくの二人が可愛い。二人の間にあまり会話はないんだけど彼らなりに想い合っていたのだろうなと。
ふくが江戸に奉公へ行く前日に文四郎の家を訪れたのって、単に別れを言いに来たのではないとラストで知った時胸がぎゅうと苦しくなった。
あの時代なら人を斬ったことのない武士がいてもおかしくはないよね…それでも長年想っていた人を守るために斬り続けた姿はぼろぼろでもかっこいい。
口づけも愛の言葉も何もないけど、逃げている途中でちょっとだけ抱き合ったのがまた切ない。この頃の木村佳乃さんは本当に綺麗だな~!!!いや今も綺麗だけど…白いお着物がよく似合う…
ラスト20分?くらいが最高だった。淡々と進む映画だけれどこんなに静かで美しくて悲しいラストを観たのは久しぶりかも。
何度もふくの名前を昔のように呼ぶ文四郎と静かに涙するふくが本当に美しかった。最後の別れの時に籠の中から文四郎を見て格子に縋って泣くふくで泣いた。
嗚咽交じりに泣く人にもらい泣きしたことは多かったけど、静かに泣く人にもらい泣きしたのは初めてだった。
誰も死なない悲恋ってそれはそれで悲しいけど切なくて観た後は呆けてました…原作読もう…
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
神クラス
- 感想投稿日 : 2016年7月11日
- 読了日 : 2016年7月11日
- 本棚登録日 : 2016年7月11日
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