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うみねこのなく頃に Episode1 真相解明読本についてのdokudandokusyoさんのレビュー


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主に小説本です。評価の目安は高い順から(絶対評価ではない)「大絶賛」、「一読の価値あり」、「許せるレベル」、「大不満」、「問題外」です。

レビュー by dokudandokusyoさん

娯楽ガイド   未設定  登録日: 2011年01月27日

作り始めた当初の予定よりも間延びしてしまった感のある「うみねこのなく頃にから始めるミステリー小説ガイド」だったが、最後の締めも兼ねて、「うみねこ Ep1(エピソード1)」のガイドブックと、作品の魅力の一部を紹介。

物語は1986年10月、東京の外れの架空の島〈六軒島〉で起こる。「Ep 1」はシリーズ中でも純粋な本格ミステリー形式だ。
一代で富を築き上げた重鎮、〈右代宮金蔵(うしろみやきんぞう)〉の名の下、島へ集められた18人。それぞれの人間関係が交錯するなか、2日目、顔の潰された6人の惨殺死体が発見される。それは〈金蔵〉の行っている「魔女〈ベアトリーチェ〉の復活の儀式」のようであった。
〈金蔵〉の孫である〈右代宮戦人〉は魔女による犯行を否定し、人間犯人説を主張しようとするが、屋敷の使用人達は口を揃えて「ベアトリーチェに会ったことがある」と言い魔女の存在を信じている。だがそうした態度から右代宮家の人間は次第に使用人達が犯人の一味ではないかと疑っていく。しかし、次の殺人は彼ら全員にアリバイがあり、かつドアにチェーンの掛かった密室で行われた。
やがて残った生存者に訪れる仲間割れ。彼らはそれでも、台風が止み、うみねこのなく頃には、迎えの船が来て、警察にも連絡できると信じていた。だが、彼らが惨劇の魔の手から逃れられる術は2つしかない。1つは〈金蔵〉が創った碑文の謎を解くこと。もう1つは、〈ベアトリーチェ〉の正体を暴き、殺すこと。10月5日以内にそのどちらかが達成されなければ生存は絶望的だという。

未読の人を考慮して、完全に「ep 1」のみのあらすじのみを書いた。というのも、次のエピソードへ進むたびに作品世界が広がり重層化していく上、この第1部だけでも、あまりに多くの謎が混合されている為、これ以上中途半端に情報開示をすると、何かしらの誤解や偏見を与えてしまうかもしれないからだ。
それでもあえて言うことがあるとすれば、この作品の魅力の核は読者が読了後自由に推理や想像を膨らませることにある。
「Ep 1」は解答篇がない推理小説のように終わり、誰1人生還できず、後の警察の捜査でも惨劇の真相は判明しなかった。だが復活を遂げた魔女はこれをいいことに、死者たちを蘇らせ、全ては魔女の魔法による犯行と宣言した。とはいえこの時点では人間犯人説で説明がしやすい(むしろ「ep 1」に関する作り手の意図としては、ミステリ初心者を一定のレベルまで引き上げるというのがあったと思われる)。だが、同時にデータがまだ揃わない謎が多いということでもあり、次のエピソード以降の新事実や魔女の策略によっては、それまで積み上げてきた推理が崩れる可能性もある。だがそれでも、持っている知識量や公式サイトの掲示板、あるいは本書に投稿された推理集によってカウンターで返すことも可能。それも醍醐味の1つ。
謎は殺人や物騒なことに限らず、何気ない「日常の謎」系から魔女の存在意義を問うもの、戦前に関するものまで多種多様にありその数は全8部を通して1000数えても足りないくらい。まずは、18人の犠牲者兼容疑者たち1人1人に殺人が可能であることを多少こじつけでも証明できると、さらに楽しみが増長することだろう。


僕自身、「うみねこのなく頃に」というタイトルを聞いた時は、同じ著者グループの前作「ひぐらしのなく頃に」の二番煎じかという偏見を持っていたが、この本を手にして興味を持ち、とにもかくにも原作
「ep 1」を読んだ。このガイドブックを先に読んでいたからといってつまらなくなるような作品ではないけど、一読しただけでは見逃してしまうような謎や手掛かり、登場人物の矛盾まで網羅されていて、むしろ先に読んでいた方が楽しめるかもしれない。予習・復習本的な存在感。 レビュー登録日 : 2011年10月20日


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