ローの過去編を終え、各幹部戦が着々と決着していく七十七巻。
ローの過去編での重要人物がドフラミンゴの実弟ということで、ドフラミンゴの過去編ともつながって非常に良い。ドフラミンゴの凄惨な過去があっても、それでもドフラミンゴを悪と言い切る同じ境遇にあった弟を用意することで、読者的にもドフラミンゴを悪として認めやすくなることにつながる。悪役にも理由はあれど、認める訳にはいかないちょうどいいバランスができていると思える。
そんな中、色々と決着がついていくそれぞれの戦いにも面白いエピソードがつまっている。特にベビー5とセニョール・ピンクのエピソードは、ふざけたコメディキャラにシリアスな背景を持たせる点でワンピース独特の魅力満載だった。しかしどうしてもこの大規模な戦いを行うために非常に人数が多いせいで、一人ひとりのエピソードが薄まって感じるのがもったいない。ボスがいればそのファミリーという形で一気に登場人物が増えるのは仕方ないところではあるが、味方で活躍させるべき人物が少ない以上もう少し敵方もわけられなかったものか、など色々と考えてしまう部分はある。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年8月13日
- 読了日 : 2015年8月13日
- 本棚登録日 : 2015年8月13日
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