これまで日本が台頭してきた製造業について、海外勢に遅れを取っている昨今、その原因を設計・開発手法と、組織構造にあると指摘。
特に設計と開発の擦り合わせが必要であったこれまでのインテグラル型組織構造では、車産業、ブラウン管といった家電事業への力を発揮できたが、すりあわせのいらないデジタル製品においては、モジュール化が重要になってくる。
しかしモジュール化についても、デザインルールの確立といった課題もあり、今後日本企業が生き残っていくためには、擦り合わせの能力をプラットフォームに使っていく必要があると筆者は指摘している。
製造業における問題点について、非常に整理されており、ファナックやシマノといった企業の事例もわかりやすかった。
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カテゴリ:
ビジネス
- 感想投稿日 : 2012年5月13日
- 読了日 : 2012年5月12日
- 本棚登録日 : 2012年5月13日
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