「ヘンゼルとグレーテル」の伏線回収(?)をこれだけ見事に成しているのには、ドイツで非常に流行った事でも分かる。
文体でもっともらしい事を、大量の写真付きで載せる大胆さが、明らかなこじつけも「それらしく」見えさせて非常に面白い。
大法螺吹きと怒られても、ユーモアを解する人なら許せてしま
う内容だろう。その点で一時期流行った日本の「本当は怖いグリム童話」とは雲泥の差だと思う。同じパロディでありながら、「グリム童話」の伏線回収と読後感の差はあまりにも歴然。ただ、それを遺憾に思うあまり「研究書」に相応しくない感情が見えてしまったのも事実。
メタ・メルヒェンという言葉が実にしっくりくる「研究書」でした。
あと新聞が速報性のためにかなり「裏をとらない」のかも分かってしまった。ふふん。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年10月14日
- 読了日 : 2012年10月14日
- 本棚登録日 : 2012年10月14日
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