舞台や映画で活躍されている小林聡美さんのエッセイ集。
幅広いお仕事をされているだけあって一般人からみると旅することも多く、羨ましいような生活なのだが、感覚的にいうと普通の主婦に近いので作者をとても身近に感じる。
TVや映画に映るときに照明さんが光をぴっかぴかにあてて美しく撮ってくれるのに「お手間をとらせて申し訳ない」という感覚、家の中に増え続けるものを冷静に見てなんとかせねばと思う感覚、滝川クリステルのショートヘアを真似て髪をきるが、クリステル自身は実はセミロングで、それをひっつめてショートに見せているのだと知り愕然とするところ、また、生活自体がお手本になるターシャ・テューダーのDVDを見てその気になり突然園芸に目覚めるあたり、飾り気のない人柄なのだろう、クスッと笑えるように書いてある。
同時代を生きている作者(たぶん年齢が近いはず)たくさんの共感をもった。国内外をいっぱい旅して、どこにも行けない(行かない?)私の代わりにその体験をもっと共有させてください。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2015年10月6日
- 読了日 : 2015年10月3日
- 本棚登録日 : 2015年9月24日
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