文学がたしかに藝術であったころの、一藝術家としての三島由紀夫の輪郭。それを、こんなにもはっきりと見ることができたのは初めて。当時の文壇とそれをとりまく空気を体感できる、とても密度の高い一冊でした。彼の学に対するコンプレックスや父親への複雑な気持ちなど、一人間としての個性が垣間見られる点も魅力的に感じます。
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- 感想投稿日 : 2012年5月16日
- 読了日 : 2012年5月16日
- 本棚登録日 : 2012年5月16日
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