私小説。日記形式で綴られる日常。登場人物が、著者のご近所さんから有名人に至るまでや、出てくる地名も比較的広範囲に及ぶこと、季節によって変わる情景など、本物の他人の日記を読ませてもらいながら、著者の人柄や出来事にほんわかさせられる。お年を召した方の年輪を思わせる、達観した考え方や感性が行間から感じられる時間は、心がリラックスするような、不思議な和みに包まれる。強いて緩急もない話だけど、そこがいい。魅力ある文と視点が面白い。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2006年5月16日
- 読了日 : 2006年5月16日
- 本棚登録日 : 2006年5月16日
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