西の善き魔女 (7) (中公文庫 お 65-7)

著者 :
  • 中央公論新社 (2005年10月25日発売)
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本棚登録 : 923
感想 : 74
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ルーンが初めてセラフィールドに来てからのお話で、フィリエルの父、ディー博士もちょこちょこ登場します。


フィリエルがルーンに嫉妬して殺人を企てる下りがあまりに彼女らしくて笑えて、でもちょっと共感できて何となく涙ぐみました。でも子どもながらの残酷さと率直さ、単純さがたまらなく滑稽で自分にもそんな覚えがあるから尚更面白く感じました。

あとハチミツ祭で緑の年男が訪れ恐怖におののくルーンをディー博士が優しく介抱する場面を見ると、やっぱりルーンはずっとずっと辛かったんだなと思っていたたまれなかったです。

後でルーンがセラフィールドに来たばかりのことを語ってる場面があるけれど、その表現が文字通りに殻にこもっている描写なので、それ程までの仕打ちを受けたんだと痛感しました。


そんな彼の目の前に現れたフィリエルによって、彼が彼らしく意志を持って行動し、フィリエルと一緒に居れることが7巻まで読んでみてしみじみと嬉しかったです(親か)

外伝面白い!!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2012年3月5日
読了日 : 2012年3月5日
本棚登録日 : 2012年3月5日

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