なんといっても巻頭の蓮實重彦さんの『伯爵夫人』。
蓮實さんとそれ以外の人では、文学や映画の教養に絶対的な差がありすぎて、
ありがたく読ませていただくだけだ。非常に戸惑うが。
第29回(2016年)三島由紀夫賞とっちゃうし、
受賞会見(http://bit.ly/258TGaa)は一見の価値あり。
先生(蓮實さん)と生徒(記者)の噛み合わない気まずい雰囲気は笑う。
「ばふりばふり」には食いついていた。
同じ受賞会場で山本周五郎賞の湊かなえさんが突然マスコミを非難したらしい。
同じ候補だった「女又吉」の事でいやな目に遭わされたらしいと、筒井康隆さんが書いている。
なんか怖い。筒井さんは同感されているが。
特集「震災から五年。忘却に抗う。」
古川日出男さんと後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)さんの対談はちょっとあれだけど、
奥野修司さんの「死者と生きる―被災地の霊体験」、
木村朗子さんの「五年後の震災後文学論」は吸い込まれるようにして読んだ。
読書状況:読み終わった
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雑誌
- 感想投稿日 : 2016年7月21日
- 読了日 : 2016年7月21日
- 本棚登録日 : 2016年7月21日
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