elephantさん
中島 たい子
講談社 (2007年04月06日)
30代独身女性が結婚よりも仕事よりも、自分の居場所を求めて家を建てる話。30代女性の生き方探しよりも、家を建てることそのものに興味があって読んだらがっかりした。それに、都心で働く女性が中野のマンションより飯能の一軒家を欲しがるかなあ?私なら、絶対中野...
山本 幸久
ポプラ社 (2005年11月)
小学5年生の香な子は父親が転職したため小石川からお花茶屋に引っ越してきた。隣の席のコーモリと親しくなり、クラス一の美少女町野さんからコーモリとのキューピット役を頼まれる。塾帰りの電車で偶然コーモリと一緒になった香な子は、母子家庭の彼のお母さんが入院...
白石 一文
角川書店 (2005年04月26日)
大手メーカーに総合職として勤める亜紀の29歳〜40歳まで。女性にとって結婚、仕事、出産、そして運命とは何か。美人で優等生の亜紀の生き方には共感できなかったが、「選べなかった未来、選ばなかった未来は、どこにもないのです」というセリフが印象的。
佐藤 多佳子
講談社 (2006年08月26日)
サッカー年代別代表の兄を持つ新二は、高校入学を機に幼なじみの天才ランナー連と陸上部に入部する。サッカーは下手だが足だけは速い新二は連と共にリレーの選手に選ばれる。陸上競技にスポットを当てた3部作の第一弾。本屋大賞受賞作。
宮尾 登美子
中央公論社 (1995年07月)
新潟の地主で蔵元の家の一人娘として生まれた田之内烈は、聡明で美しいが徐々に視力を失う病に侵されていた。病弱な烈の母賀穂に変わって烈の世話をしている賀穂の妹の佐穂は、烈の父意造に思いを寄せるが、意造は若い芸者のせきと再婚し男の子に恵まれる。
息子を失った意造は悲しみのあまり蔵を閉める決心をする。失明した烈は自分が蔵元になって蔵を再開すると宣言する。雪国の酒造を舞台に度重なる不幸に見舞われながらも意志の強さと聡明さでそれを克服する烈と、家のために己を犠牲にして耐え抜く控えめな佐穂という...
集英社 (2005年01月05日)
シナリオライターのみのりは元彼の結婚を知った日から原因不明の体調不良に度々おそわれるようになる。困り果てたみのりは東洋医学=漢方に救いを求める。病を見つけ治すのではなく、その人のバランスをよい状態にすることを目指す東洋医学が興味深い。
長嶋 有
文藝春秋 (2002年02月)
母が家出した小4の夏休み、父の愛人のヨーコさんが我が家にやってきた。「サイドカーに犬」母子家庭の僕から見た母の日常「猛スピードで母は」いずれも子供からみた大人の世界の話。
北村 薫
朝日新聞社 (2006年07月)
アナウンサーの千波、作家の牧子、写真家の妻の美々は学生時代から20年以上の友人同士。ニュースのメインキャスターに抜擢された千波は不治の病に侵され、美々は娘と夫が実の親子でないことを娘に打ち明けるかで悩み、牧子は女手一つで育てた娘が大学受験を控えてい...
宮部 みゆき
幻冬舎 (2006年08月)
大財閥の娘と結婚した三郎は、缶ジュースに混ぜられた青酸カリによる連続殺人事件の被害者の孫娘と偶然知り合いになる。一方、会社で雇ったアルバイトのいづみは、トラブルを起こしてクビなったのを逆恨みして嫌がらせを繰り返していた。平凡な日常に溢れるありとあ...
平 安寿子
朝日新聞社 (2007年02月)
ずっと独身を通してきた敦子、実家と夫の両親の介護に追われるまどか、不妊を理由に離婚された千里。立場は違えど、同じ更年期障害に悩まされる3人の中年女性が、ジュリーの歌を心の支えに日々の困難に立ち向かうオムニバス小説。恋愛、親の介護、子供の自立、仕事な...
山田 詠美
河出書房新社 (1986年07月)
「トラッシュ」のココがリックとジェシーと一緒に住み始めた頃の話。ココはリックと付き合い始めたがその息子の11歳のジェシーのことは疎ましく思っていた。幼い頃から両親が憎しみ合う姿を目にしていたジェシーは、素直に人に甘えることを知らずココに反抗的な態度...
吉本 ばなな
新潮社 (2002年09月)
文藝春秋 (1994年02月)
NYで黒人男性リックとその息子ジェシーと暮らす日本人女性ココ。アルコールに溺れるリックとの別れ、新しく出会った青年ランディとの恋を描いた長編。不器用に傷つきながら、真摯に人と向き合い、愛することをやめないココに共感する。ハードカバーで400ページとボリ...
恩田 陸
幻冬舎 (2004年06月11日)
2002年2月11日、都内大型ショッピングセンターMで、死者69名、負傷者116名を出した未曾有の大惨事が発生。しかしながら、火事か毒ガスかテロか、その原因が全く掴めない。複数の事件関係者へのインタビューという形で進む会話形式の実験的な作品。集団がパニックを...
佐藤 賢一
集英社 (1999年02月26日)
1498年フランス。王ルイ12世が王妃ジャンヌに対して離婚裁判を起こした。孤立無援の王妃に対し、かつてパリ大学きっての秀才と謳われた伝説の男、フランソワ・ベトゥーラスが弁護を担当する。中世ヨーロッパ王族の教会裁判という、なじみのない題材を扱っていながらも...
貫井 徳郎
東京創元社 (1999年03月)
連続幼女殺人事件の捜査の指揮を執る佐伯、新興宗教にはまる松本、2つの視点から物語は進む。キャラに魅力がない、会話や行動が不自然、結末が読める、と3拍子揃った、かなりガッカリなミステリ。事件が全て解決してたら、まだマシだったんだけど〜。それにしても、...
ウォルター・ピジョン フィリップ・ダン ジョン・フォード
20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント (2005年02月04日)
19世紀末のウェールズの炭鉱で働くモーガン一家を末っ子ヒューの目から描いた"炭鉱モノ"映画の古典。厳格だけど一本筋の通った一家の大黒柱の父ちゃん、そんな父ちゃんを支えるしっかり者の母ちゃん、逞しい6人の息子と美しい一人娘、貧しいけれども信仰に厚く、お互...
吉岡秀隆 山崎貴
バップ (2006年06月09日)
昭和33年の東京下町を舞台にした群像劇。映画に懐かしさや泣けることを求めてないので、あんま感動しなかった。街も人々も話もなんだかみんなきれい過ぎるのでは??と思ったし。空襲で妻子を亡くしたお医者さんのエピソードには、じーんときた。役者さんの中では薬...
カズオ イシグロ
早川書房 (2006年04月22日)
「おれはな、よく川の中の二人を考える。すごく流れが速いんだ。で、その水の中に二人がいる。互いに相手にしがみついている。必死でしがみついているんだけど、結局、流れが強すぎて、かなわん。最後は手を離して、別々に流される。おれたちって、それと同じだろ?...
東野 圭吾
講談社 (2006年07月25日)
平凡なサラリーマンの前原は専業主婦の妻八重子、中学生の長男直巳、認知症の母と4人暮らし。直巳が7歳の女の子を自宅で絞殺してしまい、八重子の懇願により前原は息子をかばい事件を隠蔽する決意をする。加賀恭一郎シリーズ最新作は、少年犯罪や痴呆症など現代的な...
妻夫木聡 村上龍 李相日
東映 (2004年12月21日)
村上龍の自伝的小説をクドカン脚本で映画化。1969年長崎・佐世保。高校生のケンは友人のアダマ、岩瀬らと映画と演劇、ロックが一体となったフェスティバルを企画し、学校の屋上をバリケード封鎖する。バカでエロで、やんちゃな高校生男子の友情と青春。こういう、青春...
毎日新聞社 (2006年03月15日)
演劇界のサラブレット東響子。演劇を始めたばかりの天才少女佐々木飛鳥。新進気鋭の脚本家神谷。大学のサークルで演劇をしている巽。伝説的プロデューサー芹澤が手がける女優2人の新作芝居のオーディションに絡みそれぞれの運命を大きく変えていく。演技の天才、奇妙...
吉田 修一
新潮社 (2004年12月21日)
平凡なOL小百合は、自分の住む長崎の一地方都市をリスボンに見立てている。恋愛に縁遠く人に勝るもののない小百合はハンサムな弟だけが自慢。高校時代は陸上部の先輩の聡史に憧れていたが彼には亜希子という彼女がいた。聡史は上京し長崎に残った小百合は今は結婚し...
三谷 幸喜
朝日新聞社 (2006年09月)
朝日新聞に連載中のエッセイをまとめたもの(2005.4〜2006.4)。「有頂天ホテル」と「古畑任三郎」、「12人の優しい日本人」の裏話が中心。山本耕史、役所広司、江口洋介など、三谷さんの視点から描かれる俳優さんやスタッフさんは皆さん(意外なほど?)魅力的。200...
哀川翔 宮藤官九郎 三池崇史
東映 (2004年08月06日)
冴えない小学校教師市川の唯一の趣味は、子供の頃から大好きな特撮ヒーロー「ゼブラーマン」のコスプレをすること。ゼブラーマン姿で街をうろついた彼は偶然不審者(宇宙人)を退治。街に次々と現れる宇宙人が地球を征服しようとしている今、ゼブラーマンは地球の平...
実業之日本社 (2003年11月13日)
今多財閥会長の個人運転手をしていた梶田氏が自転車に轢逃げされて亡くなった。残された2人の娘は犯人を捕まえるために父親の半生を綴った本を出版しようと考え、会長の娘婿杉村はそれに協力することになる。積極的な次女に比べ、結婚を控えた長女は平穏ではなかった...
小畑 健 大場 つぐみ
集英社 (2006年07月04日)
主人公が死んでもしょうがなかったと思ったマンガは、後にも先にもこれだけだと思う。ライトはジャンプ史上最悪の殺人鬼だから。そもそも、逮捕された犯罪者をかたっぱしから殺す→理想世界っていうことはありえない。犯罪にはならないけど卑劣なことをしてる奴らは全...
安野 モヨコ
講談社 (2006年10月06日)
「リスキー」のところで大笑いした。植木職人も渋くていい。かわいい漫画雑誌編集長はぜひ次回の主役にして欲しい。ゴミの山のくだりはズシンときた。私も物理的にも精神的にもゴミを溜め込んでるかもしれないなあ。
羽海野 チカ
集英社 (2006年09月08日)
1巻からずっと読んできたけど、9巻から色が変わってきたのが残念。最初のコメディ色を最後まで貫いて欲しかった。まあ、納得できる終わり方でしたが。真山&修ちゃんが幸せになったので満足。今まで楽しませてくれてありがとう。さよなら。。。
講談社 (2006年08月01日)
高額化粧品や健康器具などインチキ商品を売らせたら天下一品のフリーセールスマン檜垣(39歳)と無愛想な里奈(35歳)がタッグを組んで欲ばりな奴らから「地道なカツアゲ」で小金を巻き上げるユーモア小説。セクハラじじいの元校長の家族、不倫と公費着服した教頭先...
豊島 ミホ
双葉社 (2006年07月)
北国の田舎の中学生アヤとシンはお互いに好意を持っていたが、卒業式の日10年後の再会を約束して別れてしまう。ミュージシャンになる夢を持っていたシンは地元の高校を卒業後就職、奈月という恋人もできた。アヤは夢を叶えて漫画家になったがまだシンへの思いを引き...
スティーヴ・マックィーン
ワーナー・ホーム・ビデオ (2002年04月05日)
135階建ての超高層ビル「グラスタワー」の竣工式の日に81階から火災が発生。ビルの設計者ダグと消防隊長オハラハンを中心に必死の消火救出活動を描いたパニック映画の金字塔。炎に包まれた人が高層ビルから放り出されるシーンはトラウマになるほどの怖さ!コストを削...
田辺誠一 橋口亮輔
Happinet(SB)(D) (2004年07月10日)
精神不安定で男にだらしのない歯科衛生士の女性が、ゲイのカップルの片割れに「あなたの子供が欲しい」と持ちかける。ゲイのカップルと風変わりな女性の三角関係。はみ出し者な3人が新しい家族を作ろうとする姿は微笑ましい。この3人をもっと深く掘り下げて欲しかっ...
サム・ロックウェル
東宝 (2004年02月27日)
1970年代に活躍したTVプロデューサー、チャック・バリスは、TVプロデューサーとして各地を飛び回る一方、CIAの秘密工作員として30人以上を暗殺する。スパイものとか二重生活ものとか好きなので結構楽しく見れた。ネタの真偽とか謎解きとかで、いちいち目くじら立てな...
瀬尾 まいこ
角川書店 (2006年07月)
宮前中学3年生のみちるは、あるきっかけで同級生からイジメを受ける。親友の優子はイジメに耐えるみちるを見ていられず、保健室登校→登校拒否→フリースクール&カウンセリングとどんどん学校からドロップアウトしていく。執拗なイジメを受けるみちるに、大好きな担任...
絲山 秋子
文藝春秋 (2006年02月23日)
同期入社の太っちゃんが事故で亡くなった。私は太っちゃんとの約束を果たすため、太っちゃんの自宅に不法侵入しPCのハードディスクを破壊する。総合職で同期入社の男女の友情を初めて描いた芥川賞受賞作なんだそうだ。同期のためなら(仕事絡みのことなら)なんだっ...
中村 文則
新潮社 (2005年07月26日)
父母に捨てられ、養父母に虐待され山中に生き埋めにされた過去を持つ27歳のタクシードライバー。子供を死産したトラウマを持つ白湯子と関係を続けているが、死と暴力にどうしようもなく惹かれていってしまう。全てがダメすぎて何も言いたくなくなる芥川賞受賞作。こ...
伊藤 たかみ
文藝春秋 (2006年08月26日)
自販機の商品補充のバイトをしている敦は、仕事仲間のバツイチ女性の水城さんに自分の結婚から離婚までの顛末を話す。30歳の誕生日である明日、敦は離婚届を提出することを決めていた。大学の同級生だった敦と妻、知恵子。お互い作家と編集者という夢を持ちすぐに親...
ヒルトン 菊池 重三郎
新潮社 (1956年07月)
19世紀後半〜20世紀初頭のイギリスのパブリックスクール、ブルックフィールドのラテン語講師チッピング(チップス先生)の半生を描いた不朽の名作。生真面目な青年期、美しい妻と出会い影響を受けた中年期、ウィットに富んだ皆に愛される人柄の老年期。チップス先生...
京極 夏彦
講談社 (1996年01月05日)
箱根の山奥にひっそりと佇む禅寺の僧侶が次々と殺される!!成長しない少女、十三年前の放火殺人事件、発見された謎の経蔵、謎が謎を呼ぶ京極堂シリーズ第4作。登場人物が男ばっかりだと華がなくっていけません。殺害理由もはあ?な感じだし。宗教関係の薀蓄を楽しめ...
川上 弘美
中央公論新社 (2006年04月22日)
35歳の主婦リリは9歳年下の暁と不倫している。リリの夫、幸夫はリリの親友春名と不倫 している。春名は幸夫を一番愛しているが、暁の兄悟とも付き合っている。東京に暮らす 男女の複雑に交差した関係を、リリ→幸夫→春名→暁、それぞれの視点から描く。お洒落 エリ...
森 絵都
文藝春秋 (2006年05月)
国連の難民救援機関UHNCRで働く里佳の元夫エドがアフガンで銃撃に遭い亡くなり、悲しみにくれる里佳にアフガン勤務の誘いがかかる。「風に舞い上がるビニールシート」カリスマパティシエのボスに命じられ器を探して美濃にやってきた女性が、恋人と仕事の 間で揺れ動...
石田 衣良
文藝春秋 (2006年06月)
盗撮写真で荒稼ぎする名門私立の小学生。未成年者による傷害事件の加害者と被害者の再 会。ロリコン疑惑のかけられた無認可保育園の保育士。風俗と外国人の取締り強化。池袋 の表にも裏にも精通するトラブルシューターのマコトが活躍するIWGPシリーズ第6弾。頭 が...
海堂 尊
宝島社 (2006年01月)
東城大学病院の桐生医師率いる無敵のバチスタ手術チームが3件続けて術中死を起こし た。医療ミスか殺人か、はたまた単なる偶然か。同病院の不定愁訴外来の講師田口は、病 院長から極秘の依頼を受け調査を開始するが、再び術中死が起こってしまう。事態を重く み...
集英社 (2006年04月26日)
平凡な女の子センリが小学1〜6年生の間に遭遇した出来事を描く。大好きな従兄弟のやっ てくる夏休み、近所で起きた誘拐事件、いじめられっこの男の子、家庭で虐待されている 女の子、嘘つきの友達、先生にあげるバレンタインデーのチョコレート、同級生への淡い ...
OLから占い師に転職したルイーズ吉田。占いは適当だが、巧みな話術で相談者の背中を押 す彼女は売れっ子。強運の持ち主である通彦との恋愛も順調だ。父と母のどちらを選ぶか 迷っている小学生や気になる人を振り向かせたい女子高生、おしまいがわかる大学生など ...
平凡社 (2002年04月25日)
センセイの鞄の続編。夏の暑い日、センセイとツキコさんはそうめんを食べつつ、ツキコ さんの子供の頃の話をする。小学生のツキコさんの前に、小さな赤い天狗が二匹現れたお話。ささやかだけれどちょっと不思議なお話は、いかにも二人が話題にしそうで、前 作が好...
劇団ひとり
幻冬舎 (2006年01月)
ホームレスに憧れるサラリーマン、売れないアイドルのおっかけ、夢も取り柄もないフ リーターの女の子、ギャンブル狂で借金返済のためオレオレ詐欺を試みる男、売れない漫 才コンビの男女。社会の片隅でひっそりと生きる人々を主人公にした5編の短編集。登場 人物...
山田 宗樹
幻冬舎 (2004年08月)
ヒモの小野寺を殺した松子は理容師の島津に助けられるが、結局逮捕される。島津と暮ら すことを目標に刑務所で美容師の資格を取るが、松子が出所した時彼にはすでに妻子がい た。美容師として働く松子の前に、かつての教え子、龍が現れる。人生に対する長期的視 ...
大学生の笙は、今まで存在すら知らなかった叔母、松子のアパートを片付けるよう父親か ら頼まれる。東京で一人暮らしをしていた叔母が、何者かに撲殺された為だった。大学卒 業後、中学教師をしていた彼女は盗みの疑いをかけられ、故郷を出奔。その後、同棲相手 ...
講談社 (2006年03月28日)
14歳の夕陽は10歳年上の雪枝と知り合う。自分を年下扱いしない雪枝に不思議な魅力を感 じるが、彼女には秘密があった。5歳年下の家出少年サトシを何年も前から自宅に軟禁し ているのだった。センセーショナルな設定ながら、大人になる前の若者の不安や焦り、無 力...
桐野 夏生
毎日新聞社 (2005年04月21日)
59歳の専業主婦、敏子は突然夫に先立たれる。それをきっかけに、10年間音信不通だった 息子が同居を持ちかけてきたり、夫の10年来の愛人が発覚したりと、環境の変化に戸惑い ながらも、敏子は自分の意志で生きることを学んでいく。世間知らずでお人好しだが、人 ...
伊坂 幸太郎
祥伝社 (2006年05月)
陽気なギャングの4人組が、刃物男、メッセージを残して消えた謎の女、送り主不明のチケット、親父狩りといった事件にそれぞれ遭遇する。そして4人組は大手ドラッグストアチェーン社長令嬢誘拐事件に巻き込まれる。。。一見無関係に見える事件が巧妙に絡み合って、最...
新潮社 (2006年03月29日)
食べ物をテーマにした恋愛短編小説集。ポテトサラダ、カレーうどん、バターごはん等のB級食&特別な取り柄のない、ごくごく普通の人、というありふれた食材でこんなユーモラスで可愛らしい作品を次々と発表する作者の手腕はお見事。タイトルがいまいちなのだけど。「...
おかざき 真里
祥伝社 (2004年06月30日)
広告代理店の制作スタッフとして働く藤井ミナミ(27才)は、仕事に没頭するあまり7年付き合った彼氏に振られる。著者自身が博報堂勤務していたこともあり、描写がリアルと評判の漫画。主人公に都合のいい少女漫画っぽい展開と、いかにもな決めゼリフが多く、読んでい...
加藤晴彦 天願大介 天願大介
バップ (2003年06月25日)
交通事故で車椅子になりプロボクサーへの夢を絶たれた太一。一度は人生に絶望するが、合気柔術に出会って立ち直る。障害者ドキュメンタリーの様な前半と、マンガチックで軽快なテンポの後半の落差がでかいけど、両方ともいい味。(実在のモデルがいるが)車椅子で大...
浅野 いにお
小学館 (2005年12月05日)
全2巻一気読み。大学を卒業して仕事もパッとしない毎日を送る20代前半の若者達。夢を追い続けるパワーも、現実と向き合う勇気もない。学生時代のバンドの中心メンバー種田の事故死によって、再びライブを行う決意をする。ダラダラするのは勝手だがあっさり死ぬな〜!...
ジュリア・スタイルズ トーマス・カーター
ジェネオン エンタテインメント (2004年06月25日)
バレリーナ志望のサラは母の死により、長く疎遠にしていた父に引き取られる。黒人やヒスパニックが多く通う高校に転校した彼女は、バレリーナの夢を諦めるが、ヒップホップダンスを教えてくれた黒人の男の子と恋に落ち、再び夢に挑戦する。ありがちなティーンムービ...
矢沢 あい
集英社 (2006年03月15日)
レンとのすれ違い&ヤスの恋人発覚で孤独を深めていくナナ、紆余曲折を経てタクミと入籍したハチ。大ヒットコミックの最新刊。若者の恋愛のベクトルは多岐に渡り、複雑怪奇ですなあ。もっとシンプルでポップな恋愛をすればよいんだけど。語り口は相変わらずエグい。...
天童 荒太
筑摩書房 (2006年02月07日)
自分が傷ついた場所に包帯を巻くことで心の傷を自覚し、気持ちが癒されるということを発見し、町の至る所に包帯を巻く高校生達の物語。狙いはわかるし、なるほど、ごもっとも、と思います。でも、どんなに傷ついても「こんちくしょう、負けてたまるか」と頑張っちゃう...
講談社 (2006年02月24日)
長年勤めた広告代理店を辞めフリーのプロデューサー業を始めた喜一。「40才から始めよう」をテーマにHPを立ち上げたが、そこに集まったのは、妻から離婚を迫られた銀行員、23年間の引きこもり、長年フリーターだった起業家など、悩みを抱えた人間ばかりだった。。。銀...
奥田 英朗
文藝春秋 (2006年04月)
精神科医伊良部シリーズ第3弾。心を病んだごく普通の現代人が、子供のような無茶苦茶な行動を取る伊良部と過ごすうちに、固定観念から解放され症状を克服する、というのがお決まりのパターン。基本形に変化はないが、今回は悩みを抱えた患者が、ナベツネ、ホリエモン...
集英社 (2006年03月24日)
8年後に小惑星が衝突して地球が滅びると発表されてから5年。一時の混乱や治安の悪化は落ち着き、人々の生活は束の間の安定期に入っていた、という設定の8つの短編集。今回はあっと驚くような仕掛けはなく、淡々と終末に生きる人々の様子が描かれる。「鋼鉄のウール」が...
ローラン・イレール
パイオニアLDC (2002年12月21日)
バレエ界の最高峰、パリ・オペラ座のエトワール(バレエダンサーの一番上のランク)や他のダンサー、振付師、バレエ学校の教師らにインタビューしたドキュメンタリー。子供の頃から牢獄に入れられたような生活を送り、夢のバレエダンサーになっても、至る所でランク...
講談社 (2006年01月21日)
「いつまでもガールでいたい」30代独身OL達を描いた短編集。課長に抜擢された女性が年上の部下との軋轢に悩んだり、一回り年下の新入社員に胸をときめかせたり、20代の頃にはあった若さの特権が失われつつあるのを身に沁みて感じたり、女だって色々大変だけどがんば...
新人物往来社 (2005年06月21日)
加賀様のお屋敷で働くほうはある日加賀様と対面することになる。一方宇佐のいる町では、人々は次々に発生する雷害や疫病を加賀様の祟りと怯えて暮らしていた。人が次々と死ぬので嫌だなと思いつつ、しっかり泣かされました。自分の力ではどうにもならない苦境に立た...
四国の丸海藩は加賀様と呼ばれる流人を預かることになる。加賀様は優秀な幕府の役人であったが、ある日妻子と部下を斬捨て鬼になったと噂されている人物。一方、江戸からやってきた少女ほうは身を寄せた井上家の娘琴江様が毒殺されたことから、思いもかけない形で加...
木村 元彦
集英社インターナショナル (2005年12月05日)
ユーゴスラビアを1990イタリアW杯ベスト8に導いた名将であり、現在はジェフ千葉の監督オシム。サラエボ出身の彼の激動の半生と弱小ジェフを鍛え上げたその手腕に迫るノンフィクション。すごい監督だとは思ってたけど、これほど辛く厳しく悲しい人生を送ってきた人だ...
朝倉 かすみ
講談社 (2005年11月)
稚内に転勤してしまった友達以上恋人未満の年下の男を追いかけてきた30女「肝、焼ける」40代OL二人を相手に働く20代OL「一番下の妹」、40歳にして男性と交際したことのないOL「コマドリさんのこと」等、北海道を舞台に20〜30代女性の微妙な、じれったい心境を描く短...
村上 春樹
新潮社 (2005年09月15日)
不思議な偶然に導かれるピアノ調律師「偶然の旅人」一人息子のサーファーをハワイの海で亡くした中年女性「ハナレイ・ベイ」自分の名前を忘れてしまう女性が不思議な猿に出会う「品川猿」等、ちょっと不思議で妖しいけれど、東京の片隅で起こるかもしれない話を集めた短編...
松岡 圭祐
新潮社 (2005年03月23日)
憧れの職場TDLのアルバイトに採用された後藤は、配属されたのがゲストとは接しない裏方の美装部でがっかり。夢の舞台でクリエイティブな仕事に就こうと奮闘するが空回りしてばかり。そんな時ショー用ミッキーマウスが紛失。美装部の恵理に盗難の疑いがかかる。何も知...
文藝春秋 (2005年05月15日)
自分を「グランマ」と呼ばせる、アメリカかぶれの祖母を持つ、GSで働く青年の恋(表題作)、とび職の青年と10歳以上年上の女性と年下の恋人との三角関係(間食)、ゴミ収集員の恋人に食べさせる料理を懸命に作る主婦(夕餉)、下水清掃員の男性とその妻の妊娠(アトリ...
美輪 明宏
水書坊 (1992年11月)
美輪明宏の33歳までの自叙伝。1935年に長崎に生まれ、3人の母に育てられ、美しいものに敏感な少年時代を過ごす。10歳で被爆、歌との出会い、初恋、父との確執、歌手を目指し上京、貧乏暮らし、歌手として成功、落ち目、そして復活、ヨイトマケの唄、毛皮のマリー等の...
重松 清
新潮社 (2005年10月20日)
小4で交通事故に遭い足が不自由になった恵美と、その友達で生れつき体の弱い由香。恵美の弟で何をやらしても一番のブン、そのライバルで親友のモト。小中学生の友達関係で起こる様々な出来事を描いた連作短編集。親友に彼氏ができて動揺する女子中学生や、何でもでき...
マガジンハウス (2006年01月19日)
24歳フリーターのるかは、48歳キャリアウーマン龍子叔母の居候になる。商売っけのない画材店「ディマンシュ」のオーナー古木やバイト仲間のしっかり者の20歳民子、店の常連の美女ワビコさん等と雑談しながら、るかはいつしか自分の人生に立ち向かって行くことになる。...
光文社 (2005年12月14日)
何度も結婚と離婚を繰り返し、その度に結婚式を挙げる夫婦「愛の保存法」、定職に就かず、女癖も悪いサイテーの父親とその息子「パパのベイビーボーイ」、大好きな母親を亡くした彼女にどう接したらいいかわからない青年「きみ去りしのち」、物理研究者の居候を苦々...
集英社 (2002年05月17日)
出版当初は「永遠の仔」の亜流かな?と思って、ドラマ化にあたっては「セカチュー」の亜流っぽく宣伝されてたけど、私の読んだ印象は「MONSTER(浦沢直樹)」の亜流だと思う。19年前の質屋殺しから始まるある男女の軌跡。殺人、レイプ、売春、カード偽造、海賊版製作...
新潮社 (2003年11月)
コンビニ強盗の伊藤が辿り着いた、幕末以来鎖国続ける荻島で、未来を予知できる喋るカカシ「優午」が殺される。優午は何故自分の死を予知できなかったのか?人殺しを認められている「桜」、太りすぎで動けなくなった「うさぎ」、嘘しか言わない画家など、不思議な島で個性...
ダン ブラウン
角川書店 (2003年10月31日)
コンクラーベの日にバチカンで次々と起こる悲劇と奇跡。象徴学者のラングトンは想像を絶する真相に辿り着く。結局、神の声であっても悪魔の囁きでも、それを判断するのは人間しかないんだということに悲しく思いました。イルミナティの焼印(アンビグラム)はどれも...
象徴学者ロバート・ラングトンシリーズ第一弾。欧州原子核研究所(セルン)の研究者が何者かに殺され、都市を丸ごと消滅させるほどの威力を持つ「反物質」が持ち去られた。研究者の遺体の胸には、カトリックに迫害された歴史を持つ科学者達の伝説の秘密結社「イルミナテ...
松尾 スズキ
文藝春秋 (2005年12月)
「大人計画」主宰松尾スズキが初めて芥川賞候補になった中篇。薬の過剰摂取で精神病院に入院することになったバツイチフリーライターの明日香(28歳)が退院するまでに遭遇する出来事。書き出し部分(「ゲロでうがい」等)こそ、松尾流エログロナンセンスにドン引きしま...
ウディ・アレン ウディ・アレン ウディ・アレン
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2002年02月22日)
ウディ・アレンの代表作。彼の全てが詰まっている。NYに住むコメディアンと女子大生アニー・ホールの出会いから別れまでを描いた恋愛コメディ。30年近く前の作品なのに、お洒落で皮肉で現代っぽい。ウディ・アレンのやってることは今も昔も全然変わんないなあと実感...
寺門 琢己
幻冬舎 (2005年06月)
わかりやすいイラスト付で30分位で読了。いくつか体操を実践して、自分の骨盤が錆付いていることを確認。効いてる感のあった体操が2〜3しかなく、割高感は否めない。図書館で借りた本だからいいけど。
文藝春秋 (2005年08月25日)
2005年の各ミステリランキング1位を独占した本格ミステリ。数学教師石神の隣人、靖子は元夫を殺害してしまう。石神は彼女に事件の偽装工作を申し出る。これほど緻密で大胆なトリックに出会うのは久しぶり。一気に謎が解ける快感を存分に味あわせてもらいました。この...
実業之日本社 (2005年12月10日)
伊坂節炸裂の正統派青春小説。ミステリの面白さを求めるとがっかりするけど、青春コメディとして読むと読後感もスッキリ爽快。仙台の大学に入学したばかりの北村、美人だけど愛想のない東堂、麻雀がめっぽう強い超能力少女南、アメリカの横暴を本気で憂うデブ男西嶋...
実業之日本社 (2005年10月16日)
モテることを人生の目的にしているサラリーマン「Bランクの恋人」、ちょっと変わった男の子ばかり好きになる女性教師「はずれっ子コレクター」、独身女性とゲイの男性との友情「利息つきの愛」、惚れた男に見知らぬ若い女の面倒を押し付けられた中年女性「サイドバイサイド」...
ニコール・キッドマン ジェーン・カンピオン
JVCエンタテインメント (2001年01月24日)
美しく聡明なアメリカ人女性イザベルは、親戚を頼って渡ったイギリスで申し分のない男性に求婚されるが、それを断り叔父から受け継いだ莫大な遺産を持ってイタリアへ渡る。そこで子持ちの貧乏な趣味人と結婚する。若くて全てを手に入れた女性がもっともっとと欲張っ...
講談社 (2000年09月05日)
京極堂シリーズ第3弾。宗教と心理学と二人の女性の物語。何度殺しても生き返る夫やだんだん肉付けされる骸骨、奇妙な宗教儀式などのアイディアも今ひとつインパクトに欠ける。びっくりするようなトリックもなし。繰り広げられる薀蓄に興味の持てない人には苦行の一冊。
古川 日出男
祥伝社 (2005年09月)
前作「ベルカ、吠えないのか?」に対する、猫的アンサー。世界を股にかけ空間的にも時間的にも壮大だった前作と対を成すように、品川、目黒、白金、五反田という東京の限定された地域で秋冬春夏の1年間について語られる。東京という手垢のついた題材を、こんな風に神...
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