レビュー by 冬遊さん
■推理作家の白瀬は、とっても気弱な友人・音野順が秘める謎解きの才能を見込んで、仕事場の一角に探偵事務所を開いた。今日も白瀬は泣き言をいう音野をなだめつつ、お弁当のおにぎりを持った名探偵を事件現場へ連れてゆく。殺人現場に撒かれた大量のトランプと、凶器が貫くジョーカーが構成する驚愕の密室トリック(「踊るジョーカー」)、令嬢の婿取りゆきだるまコンテストで起きた、雪の豪邸の不可能殺人(「ゆきだるまが殺しにやってくる」)など五つの難事件を収録。
■■すごく面白かった。短編集のわりにシンプルだけどしっかりしたトリックはそれなりに読み応えがあった。ただ短編集なぶんだけ、容疑者候補が少なくて薄々犯人がわかってしまうのが残念。でもこのテイストの小説は短編か中篇がちょうどいいんだろうと思う。読みやすいし。というか探偵と助手やりとり、探偵と警部のやりとりがユーモラスでかわいい。人死にのでるお話だけお、ほんわり優しいお話でした。続刊を期待する。
レビュー登録日 : 2011年07月01日
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