まよパン第5弾。
今回のお話しは、今まで謎だった希実ちゃんの父について。
母の言う「父」と、父の「兄」。幼少期の母と美和子さんの関係も掘り下げながら語られるストーリーは進んでいくにつれて2点3点としていき、見事に騙された自分は本当に単純な奴だな、と思いました(笑)
まよパンは読むたびにいつも思うのだけど、最初に登場するキーマンたちが、必ず最後にはしっかりと良い人になっているという所。母の言う「父」も、父の兄も、最初はどっちも薄気味悪いと思っていたのに最後には好きになっていた。前作の美作先生や、その前の従姉妹ちゃんだって。良い登場の仕方をしたわけじゃないのに最後にはなんだかんだと嫌いじゃなくなっていて、大沼先生すごい、と。
そしてそんな濃ゆーい内容もさることながら、より一層家族になっている暮林さんと弘基と希実ちゃんの3人に本当にほっこり…。暮林さんはいつも穏やかで笑顔が絶えないイメージあるけど、今回希実ちゃんに関することで静かに怒りをあらわにした辺りはかなりグッときました。そして弘基は、キツイ言葉遣いの中にもハッキリと心配と愛情を晒す傾向が序盤からあり何度も心を打ちぬかれてたのですが、今回はそれに+αみたいな要素が見え隠れして思わずニヤニヤ。
家族な3人も好きだけども、そこに家族愛以外の何かがあっても全然良いと思うのです。愛に飢えてる希実ちゃんには愛に生きた弘基がお似合いだと思います。というか弘基が希実ちゃん食い止めないと希実ちゃん絶対ダメ男ひっかけるタイプだと思うんだ。いやこれマジで。
読書状況:読み終わった
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ポプラ社
- 感想投稿日 : 2016年5月1日
- 読了日 : 2016年5月1日
- 本棚登録日 : 2016年3月23日
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