1991年作の鈴木清順監督、沢田研二主演の竹久夢二を描いた作品です。先日、そごう美術館で「蕗谷虹児展」を見たので、その関連で! ま、虹児は出てこないでしょうが(笑)。
さて、感想ですが‥‥。
借りるときからイヤ~な予感はしてたのですが‥‥、いやあ、ビックリするくらいツマらなかった‥‥。舞台っぽい大仰な演技や、深刻な場面を敢えて外してユーモラスに見せる演出がことごとく安っぽく、とってつけたように感じられ‥‥。
夢二が絵を描かないのはもういいんですが(「レンブラントの夜警」で懲りました 笑)、美術担当の人が描いたという、夢二とは似ても似つかない絵が幻想シーンでやたらとたくさん印象的に使われてて、そのカッコいいでしょーといわんばかりの演出にゲンナリ。
面白かったのは、特典として入ってたプロデューサー荒戸源次郎さんのコメンタリー。インタビューアーの人と話がかみ合わない、かみ合わない(笑)。エリカ様の「別にー」ばりのけんもほろろさ。後半になってくると、この作品が気に入らないこと、意図したものにならなかったことをもう隠さないしwww
よかったのは、お葉が夢二の前に伊藤晴雨の責め絵のモデルもしていたと知ったこと(映画には出てきませんが藤島武二のモデルもしていたとか!)。また夢二は速水御舟にライバル心とコンプレックスを感じていたらしい(映画だけの演出かもですが同世代なわけだからホントだったら面白いな~)。
ということで、ちょっと調べてみましたが、お葉ってスゴイ!
本や映画もあるんですね~。
本「お葉というモデルがいた―夢二、晴雨、武二が描いた女」
http://t.co/ojveGUr
映画「およう」(夢二は熊川哲也が演じてます)
http://www.oyo-net.com/
※「お葉と3人の男たち」
http://t.co/Z9q38vl
- 感想投稿日 : 2011年9月16日
- 読了日 : 2011年6月15日
- 本棚登録日 : 2011年9月16日
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