とりつくしま (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房 (2011年5月10日発売)
3.46
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本棚登録 : 2071
感想 : 221
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ちょっとホロリとして温かい気持ちになれるような本が読みたいなと思って選びました。
しかし。一般的な感覚と私の感覚がズレているのでしょう、はっきり言ってゾッとしました・・・

死後、モノになって言葉も発せず自分の意志で動くこともできず、ただ世界を見つめるだけの存在。
大切な人の思い出のマグカップになって生活を見守っていたら大切な人が新しい恋人を連れてきたり、母の補聴器になるも投げ捨てられたり・・・

いつまでモノでいられるって明言されてなかったと思うんだけど、モノ自体の寿命が尽きない限り永久的にだったら。怖すぎる・・・
そういう意味では一番最初の「ロージン」が私の中では一番しっくりきたかな・・・私も消耗品がいい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年7月28日
読了日 : 2017年7月27日
本棚登録日 : 2017年7月28日

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