レビュー by emiruxxxさん
自殺した恋人を弔いに東尋坊へ行った主人公が、そこから別の世界へ行ってしまうお話。
最初は、主人公がどうやって元の世界に戻るのか、その冒険を楽しむのお話なのかと思って居ましたが、読み進めるうちに、少し違ってきました。
主人公の行ってしまった世界は、元に居た世界とほとんど同じ。だけど、死んだはずの人が生きていたり、壊れたはずのものが壊れていなかったり、少しだけ、でも決定的に「何か」が違うのです。
その「何か」に気付いていく過程が、巧みに描かれていて、引き込まれました。
自分の無能さや非力さを自覚してしまった主人公が、元の世界へ戻ってどう生きるのか、結末には描かれていませんが、気になるところです。
レビュー登録日 : 2012年02月05日
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