密封<奥右筆秘帳> (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2007年9月14日発売)
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感想 : 38

佐伯泰英さんのも風野真知雄さんの本も新刊を待つばかりだし、それぞれ面白いけど、ちょっと惰性が感じられるので、面白い時代小説発掘しなきゃ!と思って手に取ってみたのがこの上田秀人さんの奥右筆秘帳シリーズです。
田沼意次の孫、田沼意明の死亡にともない家督相続の話から始まり、徳川家基の死も絡み、これはまるで佐伯さんの磐音君!と思っていると、一橋治斉だの松平定信も出てきて、やはり佐伯さんの吉原裏同心シリーズを思い出し、この時代小説にしたくなるポイントがたくさんあるんでしょうね。
奥右筆という職に目をつけた上田さんは素晴らしいです。
これからこのシリーズとお付き合いできそうなのでとてもうれしいです。
主役の奥右筆組頭 立花併右衛門が案外ただのおやじでないところとか、柊衛悟の成長、併右衛門の娘 瑞紀の今後とか、お庭番だ、甲賀忍者だ 何やらかにやら たくさんの伏線が敷かれていて今後の展開が楽しみです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代物
感想投稿日 : 2013年5月14日
読了日 : 2013年5月14日
本棚登録日 : 2013年5月14日

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