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emumuemumuさんの本棚 > チャイルド44 下巻


レビュー by emumuemumuさん

小説   5

(下)  (上)よりの続き

猟奇的なストーリーがベースなので、それが作者の狙いなのだろうが、人間のありふれたおぞましさもおぞましく感じない。
(上)でのレオの社会主義での正義感も(下)でのレオの人間に目覚めた正義感も、どちらも納得できるものだ。
読み進めながら、ただただ、これまでの私の平凡な人生をしみじみとありがたく思う。
レオは自分の直感を信じ、自分も妻も両親も殺されるかもしれないのに殺人鬼を捕まえることにする。一番危険なモスクワに舞い戻ったりする。レオは昔の正義感にはもう戻れなかった。
犯人がわかってからも、最後のページまで読むのをやめさせてくれなかった。
人間には、愛情がある。正義が、真理がある。

日本のある政治家がかつて言った「誠意を持って話し合いをすれば理解しあえる」と。
話し合いで理解できない考え方が世の中には多々ある。
日本ではいよいよ裁判員制度がはじまる。
アパートの隣にすむ女性を殺しばらばらにしてトイレに流したりゴミとして捨てたりした被告は、死刑でなく無期懲役となった。更生の余地があるというのだ。人は小説のように変われるのだろうか。

2008年度CWA賞受賞、リドリー・スコットによる映画化決定。このミステリーがすごい!2009年版海外部門第1位。
登録日 : 2009年02月20日 13:52:27


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