- Amazon.co.jp ・本 (28ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591130261
作品紹介・あらすじ
カーリーさんの庭の、花や草は、あなだらけ。カタツムリのしわざです。ごきんじょさんが、カタツムリたいじのしかたをあれこれおしえてくれますが、カーリーさんは、きまってこういうのです。ごしんぱい、ありがとう。でも、わしは、このままがいいんじゃよ。
感想・レビュー・書評
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〝ブラックベリ-通りの外れに、庭が大好きな4人が住んでいました。 ご近所さんは、自分の庭が自慢でした「こんなに綺麗な、種無し西瓜ができたよ」「ミルクで栄養を与えたら、こんなに大きな南瓜になった」「虫除けの薬をまいたから、私の背よりも高い向日葵になった」...カーリ-さんの庭はカタツムリがいっぱいで、せっかく咲いた花もカタツムリに食べられて穴だらけです...ご近所から、カタツムリ退治の仕方をあれこれ授かりますが、「ご心配ありがとう。わしは、このままがいいんじゃよ〟・・・自然を慈しみ育てる綺麗な絵本です。
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先見の明。
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自然のままがいいのね〜
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[墨田区図書館]
カーリーさんが庭中になめくじの這い回った後があっても「そのままでいい」というのは、決して許容範囲が広いからでも、面倒くさいわけでもない。その理由にちょっとした驚きとほんんわかさを感じ、追体験したいと思ってしまった。 -
・ストーリー展開が予想外でおもしろい。
・かたつむりが好きか嫌いかでラストの反応が分かれる。
・色がきれい。
・遠目だと登場人物の表情がよめない。 -
表紙と裏表紙の絵が繋がっているんですねぇ
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よるにみえた、かたつむりのみち。きれいなのか。
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かたつむりに食われてボロボロの庭。でも月が登った時、思いもよらない素敵な場面が現れる。
この本から教えられるのは「当たり前」だけで判断してはいけない、みすぼらしい、汚いものを、すぐ悪いものと決めつけてはいけない。
時が変われば、または見方が変われば、美しい姿を表すこともあるからだ。
今の日本は、貧困者、欝、精神障害、自閉症などを排除してきたつけが浮かび上がってくる。
それらに対し、カーリーさんのような見方をするにはどうしたら良いだろうか。
読みながらそんな疑問がふと頭をよぎる。
この絵本のラストはうっとりするような月の光が全てを包む。
私たちも一方的に人や物事を決めつけず、共感の光を包み込めるようでありたい。