人間の土地 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1955年4月12日発売)
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本棚登録 : 5975
感想 : 433
5

星の王子様より面白いかも。
少なくとも2章[僚友]は鉄板。
わずか20ページ強の文章なのに人間って存在について
すごく洞察があるし、エピソードそのものが感動。

雪山で遭難した飛行士、ギヨメ(サン=テグジュペリの親友の1人)が
雪山を5日間歩いた末に救出されたときに言った言葉。

「ぼくは断言する、ぼくがしたことは、
どんな動物もなしえなかったはずだ」

この言葉が重い!!!
何が人間を人間たらしめるのか、っていう問いへの
一つの答えがここで示されてます。

読んでる途中で
『ギヨメお帰り!よく帰ってきた!!』
って思った。

読みやすい各章区切りなとこもおススメ。

読書状況:積読 公開設定:公開
カテゴリ: 感動系
感想投稿日 : 2010年4月4日
本棚登録日 : 2010年3月2日

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コメント 1件

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2012/10/12

「星の王子様より面白いかも」
「王子」の面白さはとは全く別物ですからね。「人間の土地」は現実的と言うか元気が湧きますネ。

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