現場のプロが告白 私なら買わない投資信託

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  • ダイヤモンド社 (2007年8月24日発売)
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証券会社のビジネスの仕組みから投資信託のそもそもの成り立ち、日本の投資信託と海外の投資信託の違いなど一般的な叙述から始まり、徐々に日本の投資信託の深い面にまで導く構成。
投資信託についてだいたい分かってきたが、売り手側・投資信託を組成する側の視点でここまで詳しく書いているのを読んだのは初めてで、知らなかったことをさらに多く知られて良かった。
p.81
世界最初の投資信託は、1868年にイギリスで設立された「フォーリン・アンド・コロニアル・ガバメント・トラスト」とされている。
一方、アメリカではイギリスから遅れること約50年、1921年に投資信託が導入されている。その基盤には第一次世界大戦後の国内資本の充実があった。その後、大恐慌による大打撃があったものの、それが結果的に投資家保護の精神にあふれる1940年の投資会社法の成立を促すことになった。アメリカではミューチュアルファンドが主流となって現在に至っている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 金融業界
感想投稿日 : 2011年8月3日
読了日 : 2011年8月3日
本棚登録日 : 2011年8月3日

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