なごみまくりの本棚»
まったり更新中。小説以外はあらすじ省略。覚書の意味であらすじはいろいろ抜粋です。
レビュー by なごみまくりさん
時代は平安末期。坂東武者の家に生まれた十六歳の草十郎は、腕は立つものの人とまじわることが苦手で、一人野山で笛を吹くことが多かった。平治の乱で義平とともに戦うが敗北してしまう。草十郎が、再び京に足を踏み入れた時、義平は獄門に首をさらされていた。絶望したそのとき、草十郎は六条河原で舞を舞う少女、糸世に目を奪われる。引き寄せられるように、自分も笛を吹き始める草十郎。だが、その場には死者の魂を送り生者の運命をも変えうる強大な力が生じていた。そんなとき、糸世が突然消えてしまう。カラスの鳥彦王の助けも借りながら、ともに生きられる道を二人はさぐるが・・・。
鳥彦王が好きです。婚約者が三人もいるってどうよ・・・。鳥の世界も大変なんだなぁって思う。一番切ないシーンは、後白河法皇の追っ手が草十郎の指を切ろうと襲ってきたところで鳥彦王の側近が助けようとして死んでしまったところでした。きっと、草十郎のことも鳥彦王のことも大好きで守りたかったんだと思う。カラスと人との絆の強さに思わず涙が出そうになりました。絆の強さという意味ではやはり草十郎と糸世がナンバー1だと思うけれど。糸世を助け出したとき、鳥彦王との絆が弱まってしまったのは、少し悲しい結末でした。でもたとえ言葉が通じなくても、鳥彦王たちは永遠に草十郎を見守っていくと信じたいです。
登録日 : 2008年08月17日 22:00:21


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