家康の描写が印象的だった。
「おのれの欲望をむき出しに、義を踏みにじて恥じない人物に対する憤りが、兼続と石田を固く結びつけたのである。(中略)むろん家康は、義で腹はふくまらぬと思い、家康をかついだ武将たちもそう思ったのだ。その欲望の寄せ集めこそ、とりもなおさず政治の中身」
「ひとの心に棲む欲望を自在に操ることに長じた家康のような人物こそ、天下人の座にふさわしい。」
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
時代小説
- 感想投稿日 : 2017年7月10日
- 読了日 : 1995年2月14日
- 本棚登録日 : 2017年7月10日
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