誰がカインを殺したか 桜井京介returns (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社 (2015年6月4日発売)
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本棚登録 : 149
感想 : 30
4

短編4つ。

長編ミステリーも面白いが、そこそこの長さだと読みや
すい。
シリーズもので登場人物達との付き合いが長いと、短編でも十分楽しめる。

タイトルのミステリーに新しい男子学生登場。
残りの3つは庄司ゆきという女子中学生。

京介氏が家政婦?という立場上、あまり外から問題が持ち込まれる事はなく、家に入り浸っている彼女への対応が多くなっているという事か。

彼女の若さゆえの質問に答えていくのが微笑ましい。
更に、やりとりを見て自分には逆に辛辣になっていると感じる蒼も微笑ましい。

深春も登場して嬉しい。奥さんである綾乃に関しての書籍もあるようだし読んでみようか。。


専ら平和な日常。
京介氏は蒼達の前から姿をくらました時よほど、入念に後処理をしたのだなぁ。。と。
というのも4つ目のラスト、準レギュラーである女子中学生を気に掛ける理由についてチラリと触れられていたので。
その空白期間について語られる事は今後あるのだろう
か。。。

作中で北村薫氏について触れられていた。
デビュー作と『砂糖合戦』
神代先生オススメのミステリーとの事で、読んでみたい。
京介氏のおすすめは『虚無への供物』との事だが。難しそうだ。。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2017年8月
感想投稿日 : 2017年8月30日
読了日 : 2017年8月30日
本棚登録日 : 2017年8月30日

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