「マンガは哲学する」や「〈子供〉のための哲学」などわかりやすい著作が多い著者ですが、本作は読むのに時間がかかった。こうなんだ、っていう断言がないからぐるぐるまわって、腑に落ちるポイントがない。しかし、「哲学における自分の見解というのは、問題の提示とそれをめぐる可能なかぎり多方向からの吟味検討それ自体であるべき」ということで、この腑に落ちなさがまさに哲学するということなんでしょう。
読書状況:読み終わった
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日本NF
- 感想投稿日 : 2011年3月21日
- 読了日 : 2011年3月21日
- 本棚登録日 : 2010年7月31日
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