多分、恐竜や昆虫が理系の子供の通る道ならば、
邪馬台国の卑弥呼やエジプトのピラミッドは文系の子供が通る王道だろう。
ご多分にもれず、その一員だった私からすれば、
子供の頃に進んだ内容からいろいろと研究が進んでいて、
隔世の感があった。
中国の魏が送り込んだ官吏が卑弥呼に死を迫ったのではないか、という邪馬台国の話だけでなく、
弥生時代の出雲の国の大型の墳丘墓を作るだけの力があった話や、
八女丘陵に出土する石人や石馬など、
古代日本の研究がいろいろと紹介されていて面白かった。
その中でひっかかったは、神話の比較の中で、
天皇の短命を決めた桜の「コノハナサクヤヒメ」と石の「イワナガヒメ」の話が、
南方系のバナナと石の話から来ているということ。
バナナって。
それにしても、日本各地を訪ねて専門家に話を聞く著者、
誰かを髣髴とさせるなーと思っていたら、浅見光彦でしたよ。
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- 感想投稿日 : 2013年10月10日
- 読了日 : 2013年10月9日
- 本棚登録日 : 2013年10月9日
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