日本のこころの教育

著者 :
  • 致知出版社 (2001年7月2日発売)
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『日本のこころの教育』は、到知出版社の本です。日本人とは何か? 熱弁2時間、岩手県花巻市の私立花巻東高校全校生徒が声一つ立てず聞き入った講演を単行本化したものです。到知のメルマガで宣伝文を読み、興味を持ったので、購読しました。内容の一部をご紹介します。

<印象的な箇所のまとめ>
・私たち日本人は、「さようなら」の意味、心を知らない。

・イギリス人はジェントルマンシップを持っている。フランス人はボンサンス(良識)を持ち、フランスの文化や伝統について不快理解力を持っている。ドイツ人はジャーマンスピリット、社会の善いことについては喜んで賛同し、悪い面については力をあわせて改革する精神を持っている。では、日本人の心とは何?

・私たちの命のもとは太陽だった。日の本で日本。

・国家「君が代」の原歌は古今和歌集にある。平安時代の女性の、愛する男性への恋のうただった。
「わがきみは 千代にやちよに さざれいしの いはほとなりて こけのむすまで」(古今和歌集三四三)

・感謝して生きることのできる人間が幸せ。自分の人生を充実させることができるのは、親でもないし先生でもないし環境でもない。君達自身が感謝する心を持てるかどうか。

・古来、男は女のことを日身(カミ)にさんをつけて、カミさんと呼んだ。カは太陽をあらわし、ミは体をあらわす。おかあさんと言っているカは、太陽の意味。

・日本では私たち一人一人が日身(カミ)である。

・おとうさんの語源は尊い人という意味。古来、母は太陽であり、父は尊い人だった。

・「今日は、お元気ですか?」の「今日(こんにち)」は、太陽の意味。元気は、元の気だから、太陽の気を意味する。

・「今日は、お元気ですか?」は、あなたは太陽のエネルギーが原因で生きている身体だということをよく知って、太陽さんと一緒に明るく生きていますか、という確認の挨拶だった。

・「今日は、お元気ですか?」に「はい、元気です」と答えると、相手は「さようなら(ば)、ご機嫌よう」と返す。機嫌は、気分とか気持ちという意味。「さようなら、ご機嫌よう」は、「太陽さんと一緒に生活しているならば、気分はよろしいでしょう」という意味になる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス書
感想投稿日 : 2013年2月25日
読了日 : -
本棚登録日 : 2013年2月25日

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